痛快な娯楽映画
(2008-06-05)
どちらかといえば、理解できる「やけくそ」みたいな、なすがままの生き方が、痛快に感じられる作品です。
なんとかうまくいったハッピーエンドは、ほっとします。
キレイ事ばかりではない
(2008-01-23)
実際に弁護士を目指している立場から見ると、この映画の中で一番インパクトがあったのは、
「賠償額5000万ドル(約50億円)の3分の1が報酬」という部分だったりする。
桁外れの金額である。
表情にこそ出してないが、ルーディだって動揺したに違いない(取りっぱぐれは残念だったが、逆にホッとしたかもしれない)。
心が動いたからこそ、「いつか僕もドラモンドになる」と思ったんだろう。
僕自身、お金で苦労した経験がないせいか、比較的お金には無関心な方だと思うが、
この金額には少なからず動揺した。
依頼の取り付け過程を丹念に描いている冒頭部分も印象に残った。
例えば、ケリーを気遣いながらも「依頼者候補」と表現するシーン。
ルーディの対応は誠実だったと思うし、もちろんお金を取るつもりではなかったと思うが、
弁護士にとっては人助けは常に「商売」なのだ、ということを思わせる、印象的なシーンだ。
不合理なこともある。
殺人行為を隠蔽するというのは、やはり倫理的に考えてあり得ない事だろう。
その場では混乱して逃げたとしても、後日出頭するべきではなかったか。
ケリーが不起訴になったことで、映画の流れ的には「なかったこと」のようになっているが、
この事は2人の人生に大きな影を落とすに違いない。
また、あまり指摘されていない事かも知れないが、
「やっぱり和解を受けるべきだったよ」というデックの指摘はもっともだという気もする。
保険会社が申し出ていた750万ドル(7億5千万円)という金額は、
懲罰的損害賠償が認められているアメリカにおいては不相当な金額なのかもしれないが、
少なくとも、ドットに骨髄移植手術を受けさせるには十分な金額だったはずだ。
他にもいくつかあるが、要するに、この映画は単純な勧善懲悪モノではない。
むしろ、観た後に色々と考えるべき課題を残す、本当の意味での社会派映画だと思う。
マットの魅力であふれている作品
(2007-04-20)
正義感に燃える、若き新米弁護士ルーディーを、マットが熱演しています。
こういう役を演じたら、マットの右に出る人はいない。まさにはまり役です。
タイトルの『Rain Maker』は、「恵みの雨のように、お金を降らせてくれる人」という意味で、アメリカでは好意的に、わりと頻繁に使われるそう。
劇中でも、ルーディーがそう言われていますね。
ルーディーのボスと相棒も、共に良い味出してる。
ルーディーの部屋の大家さんも!
そして、何といってもお話の内容が心に訴えかけてきます。
ルーディーの、ラストの決心はとても納得できます。
お薦めです!
アメリカの法曹事情
(2007-02-21)
この映画は大変面白いです。
マット=ディモンが若く熱意ある弁護士を好演しています。
北米が抱える社会問題(保険金関係やDV関係)を描きながら
司法取引が行われる米国での法曹の世界の善悪の境目がない状態を
よく表現しています。
また毎回思いますが、裁判員制度が日本でも導入されることを思うと
アメリカの法律関係の映画は参考になると思います。
この映画の中での裁判員制度も非常に見る価値があると思います。
オススメです。
レインメーカー
(2007-01-26)
1997年、あのゴッドファーザー、華麗なるギャツビー、ペギースーの結婚のフランシスコッポラの監督作品です。ジョングラシャムの『原告側弁護人』の原作の法廷ドラマです。正義感溢れる新人弁護士が社会的に弱い立場に追いやられた人々と接するうち、法廷のあり方に疑問を抱き始めます。主人公は、マットでイモン。クレアデインズ、ジョンボイト、ダニーデヴィート、ミッキロークなど多士済々が脇を固めています。マットデイモンが初々しいです。