殺し屋の行き着く場所。
(2006-01-22)
タイトルのPerditionは、「破滅」とか「悪者の果て」とかいう意味で、作品の流れもそれに沿っています。
内容としては、父とその息子が仲間のギャングに家族を殺された後、命を狙われながらも復讐のために逃避行をする…というものです。その過程で、少し微妙な親子関係であった父子の距離も縮まりますが、その行き先は最後のPerditionというわけで。
最初に見た時は、悪くないけれどまずまずだなあ…という感じでした。けれど何故か後を引くような印象があって、また見たいと思いDVDを購入。冒頭の海をバックにした後姿のシーンはとても美しいし、家族が殺された後に、その死体とともに暗闇のダイニングに呆然と佇む少年の姿などは非常に印象深いです。
ギャング映画としての点数はそれほど高くはないけれど、特殊な状況下での父と息子の絆みたいなものを描いたものとしてはいい出来だと思います。特に母親と弟を殺された後に残された、二人きりの父と息子のやり取りは、ところどころ妙に胸を打ちます。一番印象深かったのは、息子が父親に「僕よりも(殺された)弟のピーターのことを愛していた?」と戸惑いながらも尋ねる一幕です。「そんなことはない」という父に、「But you were different with me」と答える、そのシーンがとてもよかった。息子の前で少し動揺しながら、半ば涙声で話すトムハンクスの演技に悲しくなりました。勿論少年役の子の演技もよかった。自らが殺した人の死体写真を、どこか楽しそうに淡々と撮り続けるジュード・ロウ(殺し屋役)も、かなり不気味で、作品中いいスパイスになっていました。全体的にトーンは静かで、しっとりとした暗い空気が立ち込めています。静かに人間を感じたい時に観るといいかもしれません。
素晴らしい作品
(2005-03-27)
非常にいい作品だと思います。残された父と息子が、話が進むにつれてお互い仲良くなっていく。そして父は息子に自分と同じようになってほしくないと最後まで息子に銃をうたせなかった・・・。ギャング映画であると同時に父と子の関係を描いた素晴らしい映画です。トム・ハンクスの演技もいいですが、ジュード・ロウの悪役もよかったです。