フォーン・ブース
(2005-06-18)
ニューヨーク。街角の電話ボックスのベルが鳴る。近くの男が受話器を取ると親しげに話しかける相手の声。悪質ないたずらと切ろうとするが、何処からともなく狙撃され、男は電話ボックスから出ることも電話を切ることも叶わない。電話線の向こうから、男の嘘も秘密も全て暴き立て、保身も反撃もことごとく封じる正体不明の声。衆人環視の中で不様に追いつめられていく男。電話ボックスが透明な地獄と化す「フォーンブース」。
シチュエーション設定の面白さで見せるアイディアの一発勝負には、アイディア倒れになりかねない危険性もあるが、この作品は話のスケールと仕掛けがコンパクトでバランス良くまとまり、テンポと切れのある演出に緊迫感も無理なく盛り上げてくれる。主人公が射殺犯と誤解されるサスペンスを引っ張りすぎて、ニューヨーク市警の鑑識能力からは不自然に思える長さに感じさせるのはマイナスだが、限定された空間に辛口な人間描写を畳み込む展開は、一幕物の芝居に適度な緊張と一層の陰影を添えてあきさせない。
昔、二番館三番館で良くできたB級映画に遭遇する楽しさがあった。時には無上の喜びを感じる出会いもあった。その二番館三番館も今やDVDに取って変わられ、映画を取り巻く環境も激変したが、「フォーンブース」には二番館三番館でよくできたB級作品を発見した時の楽しさを思い出させるノリがある。携帯に駆逐されつつある電話ボックスを舞台に先端の風俗を描きながら、消えてゆくものへの鎮魂も漂わせるなど面白さの密度が高いのだ。
絶対お勧め
(2005-03-13)
面白いです。電話ボックスの中だけで展開するのは非常に話の展開が難しいところですが、非常にうまく話を回しています。緊張感、テンポ、俳優の演技もいいと思います。最初はおや、と言う感じでカット・編集をつないでいって、最後はオーソドックスに纏めています。役者で言えば、コリン・ファレルが主役で良い演技をしています。また奥さん役はラダ・ミッチェルですのでファンの人はお見逃しなく。んで、問題のキーファー・サザーランドですが、見終わって、はて?と思ったところクレジットを見て、びっくり、そーいや「この声」どっかで聞いたことあったなぁと。「最初から最後まで」で出演していらっしゃたのね。それで話も締まっていたのかと、納得でした。キーファー・サザーランドの「演技」と個人的趣味で★五つつけさせてもらいました・
おもしろい!!!
(2005-03-03)
電話ボックスのみを使ってリアルタイムに時間が過ぎてていくお話です。電話での会話のやり取りが絶妙で、たまりません。ラップを聴いているようなテンポのよさ。意外なエンディング。見終わったあとに、自分がノリノリになっていることに気づきます。小ぢんまりとしながらもシンプルでかっこいい力作です。場面展開を楽しむアクションモノや、サスペンスモノにはない、味わい深い作品です。
自己中では!
(2005-02-06)
一つの場所で繰り広げられる人間心理をついた作品だった。
己の考えかたや周りの人への態度!
この世の中では、自分さえよければ良いって考えが多すぎるしねっ。
自分があるのは周りの力や己の努力で成り立っているのだろうなぁ~と思う。
作品としては、もう少し展開があって欲しかった。
普通に面白い
(2005-02-05)
この映画は劇場ではヒットしなかったらしいが、個人的には好きだった。
この映画はあまり長くはないのだけれども、内容からして丁度いい長さだったといえる。
緊迫感があり、人間誰もが持っていそうな面が見えてくる作品。
最後の最後まで目が離せない映画である。