視線の先。
(2007-09-17)
あまりにも有名な「青いターバンの少女」の絵。そして、その少女と私のイメージするスカーレット・ヨハンソン・・・。しっくりこないのでは、と思い見始めましたが、予想を裏切ってくれました。表情から、視線から多くの想いが感じられましたし、少女らしい動き、その時代の精神性が見て取れました。
コリン・ファースは、やっぱり素敵です。視線の先にあるキャンバスと少女、そして画家との距離感が、実物の絵に重なりました。こういう寡黙な役柄が似合いますね。彼は、あまり作品数が多くないのが残念です。
◎な作品でしたが、あえていうなら、盛り上がりがあっさりしていたので、もう少し真珠を描きいれる所をじっくり見たかった気もします。
こっちを先に買えばよかったです。
(2007-02-08)
先に通常版を買ってしまい、おしいことしました。
コリンファンには必見の特典ディスクです。
何といっても、映画製作にかかわった人たちの話が聞け、
よりいっそうこの映画を堪能できます。
美しすぎます。
(2006-10-31)
プレミアム版を購入しましたが、大満足です。映像、音楽、台詞、全てがとにかく美しい。
コリン・ファース扮するフェルメールの演技が光ります。スカーレット・ヨハンソンも素晴らしい。抑えられた情熱、なのでしょうか、両者のやり取りはいつも、距離を置いていながら官能的です。日本版ポスターのような顔(体?)を近づけるシーンは皆無です(あのポスターはグリートとフェルメールの精神的な距離・近さを表現しているのでしょう)。
こんなに美しい映画を見れてよかった。21世紀にも芸術は生まれるんですね。
エロス
(2006-03-10)
この映画は本当に美しい。そして芸術性と娯楽性のさじ加減が絶妙で、監督の戦略家ぶりも垣間みえる。主役のグリート役を観客が受け入れるか否か、がこの作品の成否を分けたと思うが、ヨハンソンの欧米人の中でさえも際立つ白い肌は、それ自体がキャンバスのようだ。そこに微妙な感情が現れては消え、消えそうになってはとどまる。初めの30分ほどは背景の美しさに人間が負けはしないかはらはらしながら見ていたが、ほどなくそれは杞憂とわかる。この作品では人物造形もきわめて絵画的で、初めはデッサンのように淡く始まり、すこしずつ感情を積み重ねていく、という手法でその人物を描き出しているようだ。
そしてこの作品の最大の見所は全編を貫くエロスだ。そのエロスは物理的なものではなく、精神の緊張から生まれるもの。肌が触れ合うことよりも、魂が触れ合うことの方がずっとエロチックだということをこのように美しく見せた映画はそうないのではなかろうか。
フェルメールの青と黒
(2005-01-17)
絵画ファンの中でもマニアが多いことで知られるフェルメールの話を映画にする、と聞いたとき、正気か、と思って見に行きましたが、これが意外なほどによかった。
当時の世界一の金持ち国だったオランダの青と黒の服装、色彩があまりに印象的。そして画面のどこもかしこも、当時のオランダ絵画の1シーンのような美しさと、不思議な緊張感に満ちています。音楽も控えめながら、場面の盛り上がりに欠かせない美しいものなのがすばらしい。
そして何より感動したのは、全編を流れる緊迫したエロスでした。
肌を見せるシーンなどほとんどないにもかかわらず、クライマックスシーンのタイトルの絵のシーンは、かつてないほどにエロチック。
瞳だけで『語れる』役者の凄みを感じさせます。
劇場公開時、見終わった後で日本に来ていた美術展を見に行きましたが、元の絵が見たくなる事請け合いです。
美しく、緊張感に満ちた映画ですよ。