JAZZが100倍楽しくなる
(2005-03-02)
実に丁寧に作られたDVDであり、これまで聞き流していた音楽がただのBGMでなくなり、好きで聞いていた曲がより親しみをもって聞けるようになる魔法の玉手箱といった作品です。古き日のニューオーリンズの写真などは、実際には観てない筈なのになぜか懐かしい。いい写真をギャラリーで見ているような楽しみすらある。モノクロームの映像はシネクラシックをみているようでもあります。ジャズは聞くばかりでなく、観る楽しみもあることに思い当たらせてくれます。ジャズの歴史のセミナーというより、ジャズを綴った映像詩といった趣を感じます。そして、好きなジャズミュージシャンの知られざる部分も観るというより、共に体験する喜びもあって、とにかく盛り沢山。
この感動的なDVDを見てJAZZの名曲、名演を聴いたら楽しみは100倍になると思います。
JAZZの歴史の教材
(2005-01-21)
昔のJAZZの写真とか映像なんかそんなに残っていないんでしょうが、よくぞこれだけ集めて、10枚のDVDにまとめたもんだと感服します。そういった意味では、これはケン・バーンズさんの偉業であります。
しかし、私を含めてJAZZという音楽そのものを楽しみたい人には辛いものがあります。例によって解説やらインタビューが映像のそこかしこに散りばめられて演奏が分断され、まともに音楽そのものを楽しむことが難しいのです。JAZZの歴史やミュージシャンの人となりに興味のある方にはお勧めしますが、演奏をタップリ楽しみたいかたには不向きのDVDといっていいでしょう。
とはいえ、JAZZのドキュメンタリーとして割り切れば、これはこれでナカナカ見応えがあるようにも思えます。(何たって全巻で18時間近くありますから)
なお10枚のDVDの内容は次のようになっています。(カッコ内は英文タイトル)
第1章:ニューオリンズ/人種と音楽のるつぼ (Gumbo)
第2章:天才の出現 (The Gift)
第3章:ジャズ・エイジ (Our Language)
第4章:大恐慌とジャズ (The True Welcome)
第5章:スイングの黄金時代 (Swing: Purs Pleasure)
第6章:カンザス・シティ・ジャズ (Swing: The Velocity of Celebration)
第7章:第二次世界大戦下の混迷 (Dedicated to Chaos)
第8章:ビバップと高い代償 (Risk)
第9章:モダン・ジャズの巨人たち (The Adventure)
第10章:ジャズとは何か? (A Masterpiece by Midnight)