天才勝新太郎が創作した前代未聞のキャラクター、その名は俗称「座頭市」!
(2008-11-04)
勝新太郎は天才であった。
『座頭』で、ばくち打ち、最後は居合抜きの天才。
その名前は「市」。
こんなキャラクターをよくぞ創造したものだ。
最初のヒントになる原点は子母沢寛であったそうであるが、ここまで具体的にふくらますとは。
勝新太郎は偉大な役者である以上に、天才創作家。
皆が、夢中になったのは、勝の想像の世界がいかにすごかったかの証明である。
世界中の座頭市ファンは、勝の偉大さに敬意を表さないといけないとおもった。
こんな視点で『座頭市』を観たのは初めて。
善玉の「座頭市」か?
(2007-12-29)
「16年ぶりに劇場用映画として復活した」市は、ずいぶん善人になってしまったような……。
16年以上前のしたたかな悪(ワル)の市の方が、私には感情移入しやすい。
昔を知らないファンに、これが「座頭市」の強さだ!と知らしめるには十分な勝新の迫力ではある。
これを観て、勝新の市に惹かれた方は、ぜひ昔の作品も観てほしい。
後半のチャンバラが大迫力
(2007-09-15)
北野武の座頭市も面白く見ましたが、作品の出来はともかく座頭市を演じる俳優はやはり勝新太郎が一番だと思います。大映のシリーズをリアルタイムで見れなかった私にとって唯一劇場公開で見れた作品でした。最後の殺陣の迫力は凄かった。この殺陣のアイデア、樋口可南子の出演が決まったことで思いついたと思われる濃厚なラブシーン、陣内孝則の残虐性を強調するためにしつこく描写される江幡高志の惨殺シーンなど個々の傑出した演出の名場面のエピソードや印象的な人物がうまく物語に絡まっていかない点が欠点ですが、後半のチャンバラは何回見ても大迫力!(緒方拳との一騎打ちは今ひとつでしたけど)
見当つけて斬ってきな
(2007-06-09)
別のシリーズの市のセリフですが、勝新の「座頭市」は一言のセリフがとにかく粋。惜しくも最後のシリーズとなったコノ作品も会話のやり取りがオモシロイ。沢山あるので割愛。
ストーリーは時代劇特有の何となく悪い奴が出てきて、何となく主人公(市)が巻き込まれて、何となく丸く収まる…といった感じ。漠然としてイタダケナイ、と仰る方がいても当然。しかし時代劇は“勧善懲悪”のマンネリが様式美。モチロン座頭市もベースは勧善懲悪。ストーリーを重視しちゃイケナイな。
とはいえスピーディな映像、海や紅葉などの、景色の美しさ、そして何と言っても勝新の殺陣!仕込み杖を握って斬って斬って斬りまくる!!一見メチャクチャ、だけど泥臭くもムダのない勝新の動きには見とれます。美しい。
やっぱり“座頭市”と言えば勝新だよなぁ。
生首ぶらつかせながら人を斬る勝新太郎
(2006-08-13)
個人的には世代が近いのもあり北野版のほうが少し好きです
だがかっこよさなら勝版で間違いないと思った
白目で時に滑稽なリズムで歩いたり表情、動き、刀の持ち方すべて最高
クライマックスの殺陣は度肝抜かれました
あれくらい北野武もやってくれたらいいんですが・・
個人的に突出して見えたのは飯の旨さ
御飯粒の一つが豆粒一つが汁一滴が大事に旨みひきだされていた
こんなに旨そうに飯を食う映画もはじめて
最初に市が地面に口つけてこぼれた汁をすするシーン
なにか、飯に困らない時代で丼に御飯粒がついていても平気で店をあとにする人間が多い中へ投げかけたメッセージのような
だから飯が映るシーンはすべて大切に撮られたのか
賭場で市が大儲けするシーンは楽しかったです
北野武も後にBROTHERでチープバージョンやってましたが
それにしても最後の殺陣はいいもの見せてもらったと思った