いつも映画をみてるような見方でみなければ評価は上がるかもしれない
(2008-01-07)
有名な人が作ったらしいけど、私はよく知りません。
いま観た直後なんですが、あえて調べずにレビューを書きます。
私はたまたまこの映画を他の人の話を聞きながら流し観することになったのですが、それがとてもよかったです。この映画を分析して必死に製作者のメッセージを汲み取ろうとすればなにかあるのかもしれませんが、とにかくそんなことより撮りたいシーンや会話のつなぎ合わせで構成されているこの映画は『ループ再生で他の作業中にテレビで流しておく』という形でのみ最高の映像作品だと私は思いました。
「やりたいことを適当に組み合わせている」だけで、受け手が真っ向からまじめに付き合うのは馬鹿けてるような気分になりました。(漫画でいうとジョジョの奇妙な冒険のような)呆気にとられる場合もあるし、見方を変えると「芸術的構図ですらある独特の展開」と「ありがちな展開のドラマ」を複数の主人公が演じたものを組み合わせた作品に私にはみえました。
呼ばれた獣医「ハシシを犬が食べたって?それはやばいわよ!」
呼んだ飼い主『そうか・・・いのちを救うのは・・・難しいのか・・・?』
呼ばれた獣医「やばいわよ!あぁハシシをキメて天国へ飛びたいわよね?あぁ〜ン 長い間、最高の気分にはなってないわ・・・」
呼んだ飼い主『・・・・・・』
というクレイジーな会話回しが飛び出します。だいたい普通に展開しません。
プロが本気でふざけてる感じ。私はそういうのは好きな方ですが、冗談や映画のジャンルを知らないと見ることができない人はやめといた方がいいと思います。
これをもし私が映画館でみてしまったようなものなら評価は星ひとつでいいとすら思ってしまうのに、なぜかDVDでの特殊な見方が許される媒体でのみ星4をつけてしまうのです。私にとってこれはそういう映画でした。
現実と虚構の狭間では。
(2005-12-03)
現実と虚構を織り交ぜて描く人間模様。現実と虚構が交じり合って現実世界でも誰かの演出が入っている。不思議な映画。評価は低い人多いと思いますが、結構おつなものですよ。
感想
(2005-07-21)
一時期流行ったアートシネマです。
個人的には正直「エッ終わり?何だったのこの映画?」と思いました。
虚像の世界の住人たち
(2004-04-10)
まず断わっておきたいのだけれど、僕はゾダーバーグ監督が大好きである。だから彼がどんなに意味不明な映画や、商業的な映画を作ったとしても、僕は必ず映画館に足を運び、その映画を観るだろう。そしてこう思うに違いない。「誰が何と言おうとこれは良質だ」と。そう、この良質さこそ僕が彼の映画に惹きつけられる理由なのだと思う。それは実験的な演出だの、アナ―キーでスタイリッシュな映像のセンスだの、そんな外面的なものではなく、もっと本質的で基本的な部分の良質さだ。もちろんこの「フルフロンタル」も間違い無くそんな良質な映画のひとつである。誰が何と言おうと。
けれどもそれ以上に、僕はこの映画に不思議な魅力を感じている。それは、この映画がゾダーバーグにとって、はじめての「人間を描いた群像劇」だからだと思う。「フルフロンタル」の登場人物はどれも奇妙でおかしく、活き活きとして魅力的だ。そして、それぞれが持つ物語が僕らの住む現実の世界にオーバーラップしてくるかのようだ。でも結局のところ、これらの登場人物は、ソダーバーグによって映画という虚像の世界に閉じ込められてしまう。舞台の幕が降りた後、役者達が再登場して観客に挨拶をするような、そんな律儀さを持って。だから今、フルフロンタルの住人達は僕の中にはいない。フルフロンタルの住人は、あくまでフルフロンタルの住人なのだ。ハリウッドと言う虚像の世界の。