舞台でこそ生きる作品。
(2008-01-04)
昭和15年というかつての「大日本帝國」の言論統制下を舞台にしたコメディです。
元々はラジオから始まり、舞台・落語・映画と進んだそうです。
映画はほとんどが取調室でのやりとりで終わります。
稲垣さん演じる喜劇作家の持ち込む台本に役所広司さん演じる検閲官がことごとくケチをつけて、それが結局は面白い台本を作ることにつながっていくというストーリーです。
「古畑任三郎」で知られる三谷幸喜さんの原作・脚本ということで期待して観ましたが、正直あまり笑えませんでした。
唯一、「人生で一度も笑ったことがない」と言う役所広司さん演じる検閲官が壊れていく様は面白かったですが。
そもそも「取調室」という設定が非常に限定的なので、この作品は舞台でこそ生きるんじゃないだろうかと思いました。
特典DISCではメイキング・主演二人のインタビュー・試写会等のイベント映像集など66分もの映像が観られます。
また内容の充実した52Pブックレットも付いているのでファンの方にはスペシャル・エディションをお勧めします。
お得意って感じ
(2008-01-03)
三谷幸喜お得意って感じのシチュエーションと展開ですね。話的にはほとんど先が読めてしまって引き込まれる感じではありませんでした。それにしても映画を売るために有名人を起用する風潮には時々うんざりします。役所広司の安定感のある演技に、稲垣吾郎の演技と存在感はつたなすぎて無理があります。
奥深いコメディ
(2007-12-17)
三谷幸喜作品はいくつか観ましたが、実はあまり好きではありませんでした。
「笑い」を追求しすぎるあまり疲れる。
そんなイメージを持っていたのですが――「笑の大学」これは良かった。笑った! 感動した!
限られた空間と主要人物は二人だけという異例な設定のなかで、
これだけの絶妙のやりとりを繰り広げ、観る人を退屈させることなく、笑いを誘えるのはすごいですね。
さらにただのコメディに終始しない時代設定がとても良かったです。
強大な国家権力とそれに立ち向かう喜劇作家。
頑ななお役人の心を動かしてしまうほどの、笑いへの情熱はジーンと胸に響きました(感動)。
三谷幸喜さんの神髄を見せていただいた気がします。
コメディの枠を超えて、奥深い作品です。
心残りを言えば……生の舞台も見てみたかったですね。
役所広司の「グヒッ!」にやられました。
(2007-12-16)
レンタルでは凡作だなあと思いながら鑑賞していましたが、
役所広司演じる検閲官の本音が出始めたあたりの1シーンにやられました。
そしてDVDを思わず購入。
役所広司による、難しいポジションを高いレベルで演じた点で凡作にプラス1点。
こんな役所広司もありかも・・・(笑)
(2007-11-26)
役所広司という役者が大好きです。演技力もさることながら、一つの役柄に捉われることなく
個性的な役を演じることのできるマルチな感性を持った名俳優だからです。この作品でもその
卓越した演技力は健在で観ているもの引き付けます。
この映画での一番の見所は、頭の堅い役人と喜劇作家の掛け合いです。稲垣吾郎自体は、演技
派ではないと思いますので、演技派である役所広司と共演したら浮いてしまうのでは…と思っ
ていましたが、そんなことはありませんでした。シリアス(真面目)な演技をする役所広司と
コメディチックな演技をする稲垣吾郎…まさかここまでぴったりと合うとは思いませんでした。良い関係です♪
この作品は元々は舞台劇だったそうですが、私は舞台の方は見ていないので比較は出来ません
が、序盤から中盤にかけては大満足です。しかし、終盤に差し掛かるにつれて、それまでの道
筋からズレてしまったようです。ちょっと強引な印象を受けました。(舞台の方はどうなって
いたのか気になるな…)かなり面白い作品に仕上がっていますので、少しでも興味のある人は
観て下さい♪是非。