ベトナム戦争映画の快作
(2006-02-12)
ベトナム戦争は不正義の戦争、アメリカによる侵略戦争だった。しかし、戦争に駆り出されたアメリカの若者、庶民は、「不正義」「侵略」などと考えずに、義務あるいは任務、善意で戦争に行った。そんな庶民や若者の感覚で作られた映画である。基本は「反戦」であるが、メッセージやスローガンを声高に叫ぶわけではない。そこがいい。当時のアメリカの若者のベトナム戦争に対する感覚がよく分かる。淡々と物語は進むが見終わると、戦争のむなしさを感じる。ロビン・ウイリアムスの情感あふれる名演、ルイ・アームストロングの「ホワッツ・ア・ワンダフル・ワールド」が効果的に主題歌として使われている。名画である。(松本敏之)
音楽で泣ける
(2005-02-14)
~主演のロビン・ウィリアムスのマシンガントークは、テンポが良く見ていて本当に楽しい。あまりに早過ぎて、字幕では理解出来なくなる部分もある。しかし、全体内容は本当に良く出来ており、反戦映画としては全く新しいアプローチ法だと思う。
また、挿入歌の"what a wonderful~~ world"は、いつ聞いても心温まる曲である。
観ていない人には、ベトナム映画という事で血なまぐささを感じるかもしれませんが、そういった面は少ない映画です。~
好意的に評価できよう
(2005-01-08)
アメリカ軍兵士の士気高揚のためにラジオDJとしてベトナムに派遣されたクロンナウアー一等兵を中心に、彼が心を寄せる美少女、この少女の兄、英語教室の生徒達、ラジオ局の仲間、クロンナウアーの才能に嫉妬して追い出そうとする上司、その上司を快く思っていないラジオ局長などとの心のやりとりを幾重にも折り重ねて描かれている。過激な戦闘シーンではなく登場人物の心情のつながりやねじれを土台に反戦を訴えている点は、好意的に評価できよう。
クロンナウアー一等兵と反政府過激派分子である少年が互いの命を救おうとするところが感動的。当時ベトナムに派遣された兵士の多くはおそらく、自分達はベトナムの民衆を助けるために戦争をしていると思い込んでいたであろう。クロンナウアーもその一人として描かれている。「君に友情も信頼もあげたのに」と嘆く彼に対して本心をぶちまける少年。哀しみを知っているこの少年の前には、いつもは世慣れた雰囲気を売りにするクロンナウアーがいかにもナイーブに見える。それにしても、アメリカは反戦を訴える国民を多く有しながら、どうして戦争を起こしつづけるのだろうか。
ベトナムの田園に吹く風
(2004-10-04)
この映画をみると,ベトナムに行って風に吹かれてみたくなります。それが,きっと,題名の"グッドモーニング,ベトナム"の意味だと思います。すてきな映画です。
説教臭くない反戦映画
(2004-08-27)
反戦映画として、この映画の完成度は非常に高いと思います。
チャップリンの『独裁者』のような説教臭さもありませんし、何よりも戦争の現場よりも戦地の人達が生活している現場から反戦を訴えるというアプローチの仕方が秀逸だと思います。
最大の見所は、ヒロイン役の女性の兄が主人公であるロビン・ウィリアムスに訴えかける一言でしょうか。この一言を聞くだけでも、この映画を見る価値は十分にあると思います。