退屈な関係
(2004-09-08)
18世紀のフランス貴族の陰謀が絢爛豪華なドラマになった。ストーリーからすれば、本来は面白い映画ができたはずである。しかし、展開はスローでメリハリがとぼしく、セリフも丁々発止のやりとりがない。ただ退屈なだけである。
こうなると、凝りに凝った衣装も、ただそれだけの映画かと思わせるだけである。庶民が知り得ない貴族社会を垣間見るという興味だけでは、この映画には付きあいきれない。
しかし、率直に言うが、それはわたしが下層の人間だからで、深く静かに潜行する悪の物語は、上流のひとには参考にもなり興味が持てる作品なのだろうと推察する。実際この映画の製作にたずさわった人たちには、本作品に共感する動機があったはずだからである。
危険な関係
(2004-08-26)
原作に基づくストーリーの面白さはもちろんの事、コスチュームプレイの好きな方には 芸術粋にまで達した衣装や 18世紀の貴族の館の内部だけでなく、たとえば朝の着替え時のロココ風コルセットやめずらしいコンデラション(スカートの張り骨)とその上のドレスを着用する方法、髪粉を振りかけるときに顔にかからないようガードするマスクなど 18世紀の貴族の生活の1部が忠実に再現されていて興味深い。大きなシャンデリヤの沢山のろうそくに灯をともした後、天井に釣り上げる様子もさりげなく写し、当時の文化が丁寧に再現されている。
これぞ、「危険な関係」!!”
(2004-06-08)
現在上映中の「スキャンダル」に疑問を感じ、1つ前の映画化作品を視聴しました。“これぞ、「危険な関係」!!”だと思います。原作どおりの文化背景に無理がなく、登場人物を取り巻く環境や行動原理に違和感を感じません。また、小説を映像(映画)に置換えて表現しているわけですが、その表現力もすばらしく映画の醍醐味を感じます。ぜひ、“一観(と言うかどうかわかりませんが)の価値あり”です。