あまり期待はしてなかったけど・・・
(2006-05-02)
あまり期待はしないで見たら思ったよりも良い映画だったので、ちょっと得した気分になりました。
正直に言えば、私はどうもマルティナとウリセスに感情移入できなくて、二人の行動は不快でしたが、それを差し引いても星を4つ付けてしまう魅力がこの映画にはあると思います。
まず、オープニングの海の映像が芸術的と言っていいくらい美しいのですが、そんなオープニングの美しさを損なうことなく、むしろその美しさに上乗せしていくように、ギリシア神話「オデュッセイア」のストーリーを土台にしたストーリーが展開されていく様は圧巻です。
特に、行方不明だった夫ウリセスが帰ってきてからは、まるで本当にマルティナとウリセスが神話の住人になってしまったかのような妖しい雰囲気は個人的には好きで、怒涛のラストまで一気に惹きつけられてしまいました。
倒錯した雰囲気を味わいたい方にはこの映画はオススメです。
…余談ですが、個人的には敵役のシエラを演じたエドゥアルド・フェルナンデス氏の演技は名演だったと思います。彼がシエラを野心家ではあるが誠実なビジネスマンとして演じてくれたおかげで、シエラという人物に深みが出て共感しやすくなったし、とくに終盤のエドゥアルド氏の演じるシエラは胸にグッとくるものがありました。
もしこの映画を見る機会があったらエドィアルド氏の演技も是非注目して欲しいです。
クソ映画
(2006-04-22)
女房、子どもを捨てて若いキレイなネーチャンに走った男が
舞い戻ってきて(ネーチャンに捨てられた?)、
「やっぱりオレにはオマエが必要だ」
とか言うのもウンザリだけど、それを受け入れる女もまたウンザリ。
そうせざるを得ない心情の描写もなく、共感することもできない。
久しぶりに「時間を無駄にした」と思えるクソ映画だった。
こんな激しい愛に・・・
(2005-02-26)
美しい海と浜辺の風景
貫き通した激しい思い・・・・なんだろうけど
だらしの無い男と身勝手な女の話
ラストシーンはどこかで見たパクリっぽいし
時間無駄にしたかも
激しい恋の顛末
(2005-02-18)
海岸地方の女性は情熱的と言われる。海が人々をより開放的にさせるのだろう。
この作品の主人公マルティナは海岸地方の下町のレストランの娘。美しく魅力的な彼女にはお金持ちの男性も思いを寄せていて両親も彼とくっつけようとするのだが、彼女は下宿人の詩を朗読するしか能のない教師と深い愛に落ち自らの本能のままに生きる。
ヒロイン役のレオノール・ワトリングは美しいし、大胆な絡みやヌードシーンが多いのだが、それほどエロティックには感じなかった。ラブシーンは多数あるのにゾクッとするようなものはあまりなかった。
ヒロインや相手役の、自分本位な考え方や生き方に共感できなかったし、自分にはこういう行き方や愛し方ができない。だからこそ、こういう激しく燃え尽きるような愛に内心では憧れてしまうのかもしれない。
レオノールはこれから成長が楽しみな女優である。
破滅の恋に溺れてみたい時には
(2004-07-10)
スペインのバレンシア郊外で下宿屋とバルを営む家の一人娘マルティナ。不動産業で裕福な生活を送るシエラが何かと彼女をくどきにかかるが、彼女は常に肘鉄を食らわすばかり。そこへ新任の高校教諭ウリセスが現れる。一目で恋に落ちるマルティナとウリセス。経済的には豊かではないが心満たされる甘い日々を送る二人。互い以外との生活など想像も出来ない彼らであったが…。
前半は美男美女によるこの上ないほどロマンティックな恋物語として描かれ、見る側の心も浮き立ちます。しかしこの映画はビガルス・ルナの監督作品です。そうあの「ハモン・ハモン」や「ルルの時代」を撮ったビガルス・ルナです。私たちを夢物語の中に気ままにいつまでも遊ばせておいてくれようはずがありません。
「ハモン・ハモン」でもそうでしたが、この物語の中に溢れるセックスは心の隙間を埋めるために倦むことなく繰り返されるものです。退廃的で甘美な恋に溺れる二人には悲しい代償が待ち受けています。しかし恋愛は理屈の紐でくくっておくことのできるほど大人しくしているものでは決してありません。「破滅」の恋だと分かっていても人はやはり恋に溺れてしまうのです。溺れることの中にこそ愉悦があるという秘密を知ってしまった時には。