愛する家族を持つ男、愛する夫を持つ女、愛する女を持つ男
(2006-02-24)
貧しくも愛し合う夫婦バロン(アンディ・ガルシア)とディナ(ジュリアナ・マルグリース)、大きな年齢差はあるが互いに愛し合う夫婦トバイヤス(ジェームス・コバーン)とアンドレア(オリビア・ウィリアムス)、エスコートサービスのルーサー(ミック・ジャガー)と顧客ジェニファー(アンジェリカ・ヒューストン)。この3組3様の男女関係に、バロンとアンドレアの関係が絡み合う。3組(いや4組と言うべきか)の男女の行き着いた運命がまた実に味わい深い。大人の男と女のどこまでも切ない愛の機微が見事に描かれている。
「エゴイスト」と言いきれる人物は登場しない。原題「The Man from ELYSIAN FIELDS」の方がしっくりくる。
ミック・ジャガーのナレーションで始まりナレーションで終わる。「たった一人の女を幸せにするのは大切だが難しい。」と語る。バロンとディナをそっと見送るミック・ジャガー。余韻いっぱいのラスト。しっとりしたBGMも素敵だった。
製作・出演: アンディ・ガルシア。ジェームス・コバーンにとってこれが遺作となる。
絶対邦題は間違っている!!!
(2004-09-24)
“エゴイスト”というこの邦題、絶対に作品の内容と合っていません!!パッケージ裏面の作品紹介も、“金・名声・セックス、欲望に翻弄される人々の運命は・・・”みたいな感じで書かれていますが、そこまで人間の欲望だけが強調されたドロドロとした内容にはなっているとは思えません。作品全体は上品な感じで、時にコメディタッチの場面もあって、大変テンポ良い仕上がりになっています。普段は、上流階級やエリートの役が多いアンディ・ガルシア。この作品では、家族思いの三流小説家という普段とは一味違った姿を見ることができます。家族を養うために・・・という思いを胸に、ホストという仕事に戸惑いながらもだんだんと魅力的な男性に変身していくアンディ・ガルシアの演技は最高です。この作品を見て、プライベートでも家族思いであり、しばしば理想の父親像としてあげられるアンディ・ガルシアがさらに好きになりました。要するに、タイトルだけで作品のイメージを決めちゃいけないってことですね