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2008/10/14 05:49:55 現在
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裸足の1500マイル お気に入りに追加
ピーター・ガブリエル
ジェレミー・トーマス
クリスティン・オルセン
出版社・発売元:

ハピネット・ピクチャーズ

媒体: DVD
ランキング: 64614
発売日: 2003-09-25
レビュー (Amazon.co.jp)
   オーストラリアの先住民・アボリジニを隔離しようとする政策に従い、アボリジニと白人の混血の少女3人が家族から引き離され、英語やキリスト教など白人としての教育を受ける。家族に会いたい彼女たちは、施設を抜け出し、1500マイル(2400キロ)もの道をひたすら歩き続けた。実話をもとに、オーストラリア出身のフィリップ・ノイスが監督したヒューマンな感動作。
   先住民を教育(洗脳?)しようとするヨーロッパ人の傲慢さが下敷きになっているものの、声高に彼らを批判するだけの作品ではない。アボリジニ保護局長(ケネス・ブラナーが好演)も、あくまで良心に従って行動している部分がうかがわれ、完全な悪役として描かれないところがリアルだ。3人の少女を演じる子役たちの表情がなんとも力強く、ラストには、モデルになった女性たちも登場し、感動を新たにさせる。(斉藤博昭)

カスタマーレビュー

ただただただ涙  (2008-03-27)
引き離された故郷と親。
ひたすらあらゆる英知を尽くし歩き続ける3人の少女。
涙涙涙の映像。

ふざけんな白豪主義。
クジラがどうした。。。
赤道を越えて大いなる怒りを伝えたい。。。

人種隔離政策の犠牲となったアボリジニの実話物語  (2007-10-20)
「ナイロビの蜂」でもアフリカ難民の生活が背景に描かれていましたが、それとは比較にならないほど「重い」作品でした。
決して感情的でなく、むしろ抑えに抑えた描き方だっただけに、余計に抑圧された人々の悲劇性を感じました。
 オーストラリア政府の保護局長役ケネス・ブラナーが憎らしいほどの好演でしたが、それ以上に当局の手先となって同胞を狩ることを強いられた一人のアボリジニ(追跡人ムードゥ)の苦悩をにじませた表情が素晴らしかったと思います。
最近「民族のアイデンティティー」をテーマにした優れた作品が多い中でも、トップクラスの出来ではないでしょうか。

盗まれた子供たち  (2007-10-08)
白豪主義のもと人種隔離政策により親元から連れ去られるアボリジニの子供たち。オーストラリアに入植してきた犯罪者によるスポーツハントの対象ともなり、オーストラリア先住民アボリジニの人口が激減したことから、白人の影響の少ない地域に居住させるというのが表向の理由だったらしい。

強引な手口で子供たちを強奪、逃走を企てた子供には凄腕の追跡者に追われたあげく独房入りという厳しい罰がくだる。白人との交配によって、アボリジニの肌色が薄まっていく系統図を解説する監督官は、ナチス人体実験の担当医と重なるほど冷酷に見える。

しかしこの映画は、アボリジニの子供を隔離しようとする白人たちを醜く描きすぎたために、逆に観客の感情移入を妨げてしまっている。あんなに可愛らしいデイジーとグレイジーをせっかくキャスティングしたのに、監督の恣意が勝ちすぎているためにかえってわざとらしさを感じてしまうのだ。

史実を正確に伝えなければならないドキュメンタリーの場合、やはり物語をドラマチックにしようとする脚色はなるべく避けるべきだ。連れ去られた姉妹が実家に戻る途中の自然をあまりにも美しく描きすぎたために、姉妹が遭遇したであろう<自然の過酷さ>がほとんど伝わってこなかったのも片手落ちといわざるをえない。

裸足じゃない・・・  (2006-08-08)
邦題をもうちょっと考えて欲しい、あの徒歩行の厳しさを表しているのだろうがやっぱり気になってしまう。内容は予想されたものであったが、すばらしい出来栄えだ。悪意ある差別を描くのではなく野蛮な原住民を文明的水準にまで底上げしようという善意を描いている。現在でも白豪主義は色濃く残っているようだし、日本でも他国でも同じような事はあったし未だある。自分たちの価値観しか認めずそれを押し付ける潮流は続く。なかなか他文化を尊重する人物がトップに立ってそれを無くしていこうとする流れは出来ないようだ。

異なる民族と共存し、理解し合うことの難しさを痛感する作品  (2006-05-03)
オーストラリアは今でこそ多民族が共存する民主主義国家として知られますが、本作の内容は、オーストラリア史の汚点とも言える実話。母親に会いたいという一途な願いを抱きつつ、無謀かつ危険な逃避行を続ける少女たちの姿を通じて、人間の基本的な権利を奪われ、踏み躙られたアボリジニの苦難が、本作品では見事に描かれています。
ただしアボリジニの描写以上に、本作での白人の描き方は見事です。強い信念を抱いて職務に当たる役人や、少女たちに食料と衣服を与えてくれる主婦の姿からは、当時の白人たちの善意が十分に伝わってきます。韓国の反日論調や中東の反欧米論調では「侵略、搾取、虐殺に満ちた植民地」といった偏狭な描写が頻繁に観られますが、実際の歴史はそれほど単純ではない。少なからぬ欧米人や日本人が善意を持ち、朝鮮人やアラブ人と友情を築いた植民地は、中東・アフリカや北朝鮮で現在横行する、無差別テロや民族浄化より遥かにましです。歴史と向き合う時、和解と共存を踏まえて過去を多角的に捉える視点は不可欠であり、現在の価値観で一方的、一面的に過去を断罪してはならない。本作品では、白人や植民地に対する固定観念的な描写は一切為されていません。
とは言え、善意で行われた政策なら尚更、人種差別を被った人々の心の傷には真摯に向き合う必要があります。今後もオーストラリア政府は、当時以上の善意を持って、アボリジニの苦難を理解し、和解と共存を模索し続けることになるでしょう。同時に、アボリジニの人々にも、一部の在日朝鮮人のように被害者意識に凝り固まらず、現政府の取り組みを客観的に評価し、自身の見解を表明し、将来を決定することが求められます。
植民地時代に限らず、他者に善意を持って接しながらも、差別や迫害が生まれる。異なる民族と共存し、本当に理解し合う難しさを、この実話では痛いほど感じました。

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