今こそ観られるべき映画
(2008-05-16)
公開当時は、正直「パロディアス・ユニティ」を薄めた物を、何をいまさらと思っていました。
しかし、これは、まさに、今思うと、近未来SFであったと思う。我々は「黄砂」と共に、今、「大いなる幻影」を生きている。黒沢清は、早すぎるのだ。遅刻者フライシャーに対抗する1番乗り黒沢清。そこには、有機農業のように、人為ではなく、自然がある。種を蒔くように映画を撮るということは、こういうことだったのか・・・・
科学者であり、預言者であるクロサワキヨシ。私たちの戦火は、もうそこまで、来ている。
ダメな人はダメな作品
(2007-12-07)
この映画、良い人は良いが、ダメな人はダメ!という作品だと思う。わたくしは好きだがねー。映像が良いねー。ダメな人はダメだと思いますが、ちょっとだけでも見て欲しいですね。良いなと思えた人は黒沢清映画を楽しんで頂きたいです。
素敵素敵
(2007-02-15)
映画ってここまでできるんだ
ただただ 見惚れるしかない90分でした。
この映画は、映画のための映画ではなく、芸術表現のためにある映画です。
一般公開する映画製作において商業性と芸術性のバランスというのはスタッフの頭を悩ますものだと思いますが、本作は映像専門学校の実習の一環として行われたということもあり、シナリオよりも現場での雰囲気による、おもいきった直感的な演出が中心となっています。
全体を通して一歩引いたカメラワーク、極力減らされた台詞、皆無と言っていいBGM、物足りなさはあなたたちが創造で補いなさい、といわんばかりです。
しかし理解を観客に丸投げしているわけではなく、あくまでストーリーは主人公二人の愛を中心に進み、とてもわかりやすい。
物語性が皆無の映画はつまらないですし、かといって表現だけがすべての映画もつまらない、そのバランス感覚がこの監督のすばらしさなのかなと思いました。
99年公開時点での未来、2005年を描いた作品だという事をお忘れなく。
唐突なエピソード
(2004-07-28)
主人公たちが無為に過ごしすぎだと思います。
公園で風船で遊ぶ長回しのシーンは、退屈でした。
でも、唐突なエピソードは目を引きます。
主人公の上司らしき男に要注目です。情けなく、
そして破綻した人格です。強盗を
繰り返す若者とのシーンは意表を突かれます。
好きな作品ではなかったのですが、人間の微妙な関係、そして
意外な展開はぜひ観ておくべきです。
ありきたりな恋愛ドラマのようなシーンも素敵だと思います。