重い
(2004-09-12)
両親を亡くした姉妹が、周囲の人々の心使いの中でトスカーナの暮らし
に馴染んでいく様子は心温まる。
それだけに、ラストはあまりに悲劇的。
イタリア語の勉強のために繰り返し見るつもりでDVDを購入したが、
気持ちが重くなるので何度も繰り返して見られそうもない。
映し出されるトスカーナの風景は美しい。
むごい出来事の後の葬列の風景でさえ美しいのが、余計悲しい。
私のすきな映画のひとつ
(2004-07-01)
イタリア、トスカーナ地方の土地の名士であるユダヤ教徒の叔父さん夫婦の生き方に感動した。交通事故で両親を無くした姪のペニーとベビーは、この心優しい叔父さん夫婦にひきとってもらい、従姉妹や叔父さんの使用人の子どもたちと一緒に、楽しい夏休みを過ごす。分け隔てのない叔父さん夫婦の性格は、土地の人々に親しまれている。戦争さえなければ、ペニーもベビーも従姉妹たちも、村中の子どもたちも、不自由なく成長できたことだろう。しかし、ユダヤ教徒迫害は、ドイツ国内だけでなく、同盟国イタリアにも広がっていた。スイス逃亡を勧められても、「家族が無事である限り私は大丈夫」と土地に残ることを決意する叔父さんだが、結局は家族を守りきれず、失意の最期を迎えることになる。重いテーマを、トスカーナ地方の明るい風光や子どもたちの無邪気な表情が、和らげ、幅広い年齢層に受け入れられるであろう、とてもよい作品になっている。性的な場面もあるが、これも、明るい描きかたになっている。製作国のイタリアを始め国際的な賞を多く獲得しているだけでなく、日本でも、東京都知事、厚生労働省社会保障審議会、東京都教職員組合の推薦、推奨映画になっている。
戦争の悲劇の一つ
(2004-03-19)
美しいイタリア・トスカーナ地方の景色と愛情に溢れる家族達、そして迫り来る戦争の物語です。原作者の子供時代が基になっているそうなので、現実に起こった事が多く描かれていると思います。
両親が事故死した姉妹がトスカーナで暮らすイタリア人の伯母ケッチェンのもとを訪れるところから始まります。そこで伯母の夫でありユダヤ系の伯父アインシュタイン氏や従姉たちと出会い一緒に生活をしていくことになります。友達もでき平和で楽しい日々を過ごしていましたが、そんな家族に戦争が迫ってきます。特にユダヤ人の伯父や彼の家族にとって危険な状況になってきます。
劇中のドイツ兵の行いに対しては激しい憤りを感じずにはいられませんでした。あの様な現場を目撃した後、相手に対し穏やかな感情を持てと言われても無理があるとさえ思えてしまいます。登場する少女達の無邪気さと戦争の残酷さが対照的で、それが返って家族の絆の深さを際立たせているように思います。観る価値のある素晴らしい作品だと思います。