共依存の話。
(2007-12-07)
とことん泣き喚く「彼女」が人格障害者っぽ過ぎて共感出来ず、楽しめなかった。
相当酷いトラウマがあるのかと思いきや違ったし。
似たような辛い経験がある人なら共感できるはず、という内容を目にすることがあるけど、
これに共感出来るかどうかは経験じゃなくて性格の問題。
あとは全体として長過ぎたと思うし、稚拙な台詞も気になった。映像自体は綺麗。
見る人を選ぶ映画。監督の素っぽい演技は笑える
(2006-11-24)
非常に見る人を選ぶ映画ですね。
わたしは楽しく見れたのですが、今の日本にこの映画を楽しいと思える人が果たして何人くらいいるのでしょう?
まあ間違いなく、わたしは少数派の人間でしょうね。
この映画は庵野監督らしさが炸裂していますね。
庵野監督の今までの集大成といってもよいのではないでしょうか。
庵野監督特有の暗くて自虐的で内罰的な世界観が、徹底的に描かれつくされています。
トラウマを抱えた少女と監督。ふたりだけの閉鎖空間の中で、一般人には理解不能な奇妙なやりとりが続きます。
少女が口癖のように連呼しているわたしの誕生日とは一体何なのか?
ちょっと危ない少女に振り回されているように見える監督は何を考えているのか?
見る人によって思うことは違うでしょう。それぞれの感受性で、それぞれの答えを見つけ出せばよいのだと思います。
余談ですが、監督のアドリブっぽい台詞まわしには笑ってしまいました。自然すぎましたね。素なのかと思いましたよ。
庵野秀明×岩井俊二×藤谷文子
(2006-11-19)
式日(しきじつ)とは儀式を執り行う日。
藤谷文子演じる『彼女』の心の闇を撮り続ける『彼氏』岩井俊二。
『彼女』の狂気とも呼べる心の闇、そしてそこに庵野秀明の心の闇もシンクロする。
彼らの超自然的な演技。そしてそれを引き出す庵野秀明。
特に俳優、岩井俊二の演技力には驚かされる。
全てが美しい。心の闇も、彼女の家も。
劇中では血のような赤が多用され、彼女の格好は日々変わる。
何を伝えたいのか?正直分からない。
しかしこの美しさ、そして衝撃は他の作品を圧倒している。
私はこの作品を一生忘れない。
明日は私の誕生日
(2005-09-24)
「錯乱したこの心と人を恋しく思うこの上ない迫りくる孤独。
誰でもいいのかもしれない。ただいつも変わることない減ることない愛を
与えつづけてくれる人がいれば、それでいいのかもしれない。
これがほんとうの愛だとかあなたといれば落ち着くだとか気が合うだとか
自問自答の毎日。病んでいる。パパもママも病んでいる。
そして私は一番病んでいる。」
「ねえ、高いところ好き?」
「私は好き。ときどきね、ここに来て確認するの。まだだいじょうぶかどうか。」
(そして彼女は屋上の柵を乗り越える)
「空がキレイ星がキレイ月がキレイ光がキレイ。私が存在しなければ、みんなキレイ。
私いないほうがいいのかな。私の血はどうだろう。それくらいはキレイかな。」
「見てみようかな。」
「ほら今日もだいじょうぶ。手を離さなかった。まだ、生きてていいみたい。」
-ねえ、明日も会えるかな?
「生きてたらね。」
雨と傘と赤の記憶ばかりが残った。
私は彼女とは違うけれど、彼女の口から零れ落ちる言葉は
ぜんぶ頭んなかで反芻された。
気持ちがわかるというのは大袈裟かもしれないけれど、
この映画をとても好きだと思った。
(万人にはおすすめできません。でも好きな人はとても好きな映画だと思う。)
けなげな女の子と、けなげな監督
(2005-07-27)
それぞれに精神的に重いものを抱えている女の子と監督。エヴァと岩井修二が好きな人には是非お勧めです。
あまりメンタルなものに惹かれない人にはお勧めできませんが。