美しき師弟愛。
(2007-03-27)
私の大好きな「ガス・ヴァン・サント監督」の作品。
16歳の少年と、過去に優れた小説を1つだけ残して姿を消した小説家との友情を描く。この少年は文才があり、天才的な小説家から指導を受け、さらに才能を伸ばしていく。彼らは完璧でなく、短所を持っているが、お互い議論しながら成長していく。
主演には、一般公募の新人ロブ・ブラウンを起用している。
彼は演技経験無しにも関わらず、他の俳優や関係者から絶賛された。
特に、ショーン・コネリーは、彼に熱心に指導したようだ。
脇役として、「グース」や「ピアノレッスン」で主演を演じているアンナ・パキンも出ている。
また、ちょい役で、マッド・デイモンが出ているのが、とてもうれしい。
いつもながら、監督のセンスの良さと知的な作品に感動する。低予算で、これだけの作品を作ったことは「素晴らしい」の一言。
Great actors, formula movie
(2006-03-01)
It has been done a million times and this won't be the last time the "teacher, student, rebel," mechanism will be tried. Take one recluse (Sean Connery) and an aspiring under privileged student (Rob Brown VI) to cancel out a dysfunctional environment. They even have a common nasty antagonist (F. Murray Abraham) to pick on.
Predictability is not the problem. It starts out so noisy that you will have to turn the sound off for the first five minutes. Everything from the story to the environment to the camera shots is mediocre. Anything that may have been of use for writing or refereed to writing is glossed over with music or faded out. You can be assured this movie has nothing to do with writing other than hitting the (typewriter) keys hard enough. The characters (not that the actors did not try) had no depth. Too many things were inferred from obscure camera shots. You get the picture.
味わう映画
(2005-10-10)
良い買い物をしました。単刀直入に言うと買っても損はしません。
最近の映画は、派手に、有り得ない世界を描くものがヒットしたり
多く発表されていますが、元祖映画の良さを堪能するのであれば
人間ドラマに尽きると思います。
007などのアクションものがショーンコネリーさんは有名ですが、
私は、『濃い』人間ドラマにとても似合う人だと思ってます。
この作品も名優ショーンコネリーらしい味わいを感じられる作品です。
観ていて飽きる場面もありません。
また、『答え』となるような表現が無く
ただ観ているだけじゃなくて、考える部分を作ってくれています。
だから、涙が出ることよりも、胸にズシッっと
感じるものがありました。
この作品の良さは、言葉で全てを表現しないところでしょうか。
ショーン・コネリーの渋い男の魅力が満喫できる佳作
(2004-06-08)
プロットは自体はよくあるアメリカン・ヒューマニズム映画です。かって一世を風靡した作家、しかし、彼はその一作だけで、隠棲してしまう。長い孤独な生活。そして、いまは、ガンに冒され、余命いくばくもない。そんな彼がふとしたことから、ダウンタウンの悪ガキの中の1人と知りあいになる。この少年役の俳優がすばらしかった。いずれ、名優になるのではなかろうか。ろくに勉強もできない悪ガキ連中のなかで、彼はじつは書くことが好きで、頭脳明晰な優秀な生徒だった。少年はショーン・コネリーが演じる初老の男に引かれる。やがて彼が伝説の作家であることもわかる。「物を書く」ことを通して進む作家と少年の交流。まるで世捨て人のような生活をしているこの作家にとって、この少年は久しぶりの社会との接点であり、窓口になっていく。そして、はからずも、もう一度生きるという気持ち、人間らしい気持ちを取り戻していく。優秀高校に入った少年は、作家になれなかった意地の悪い、小心で権威主義者の教師から執拗にいたぶられる。彼の書いたものを認めようとしないのだ。少年を学校から追い出そうと、まるで査問会のような集会を開き、少年は窮地に陥る。そこに、永らく外出したこともない作家が現れ、素晴らしい弁論で少年を救う。作家は少年に感謝しつつ故郷のスコットランドに帰る。しばらくして、弁護士から作家の死を聞く。そして、その遺言には、自分が使っていた家を膨大な蔵書とともに少年に贈るというものだった。なにがかくも作家を孤独にしたのか。もうひとつクリアではなかったが、とまれ、ショーン・コネリーフアンには、彼の魅力が存分に発揮された映画の一本として、「必買」ではなかろうか。
受け継がれていくもの
(2004-05-26)
ショーン・コネリーはほんとうに、こういった穏やかな役柄こそが似合う人になった。
自分の才能というものに、その存在を確信していながら充分な自信を持てず、さらに環境も不十分だと感じている少年。
それに対し、自分の才能があまりにも早くに認められすぎたため、かえってそれが拡散し、迷うことにおびえ、閉じこもってしまった老人。
(なんとなくサリンジャーをモデルにしているのかなー、とも思った。)
そして老人と少年は偶然であう。
人は自分の持つものを、何とかして誰かに継いで欲しいと思うらしい。
それは必ずしも才能だけではなく、技術であったり、視点であったり、イデオロギーであったりする。
特に男性はそうみたい。やっぱり生理的な「出産」をしないから、自分の分身をこういった形で残そうと思うのかしら。
ねえ、貴方もそういうつもりなのではありませんか?
こうやって受け継がれていくもの、それに心身込めて賭けていく人(=貴方)に乾杯!