内容◎ あきれた国内盤だがガマンしてでも買う価値あり
(2004-08-30)
本作は01年10月に発売されたジム・モリソン没後30周年コレクションの廉価再発盤である。 内容は68年7月の地元ロサンゼルスでの凱旋公演Live At The Hollywood Bowl、プロモーション・フィルムやエド・サリヴァン・ショウ等のテレビ出演時の映像を集めたDance On Fire、69年の最後のテレビ出演となったThe Soft Parade A Retrospectiveの3部構成となっている。
ライブはまだ着席していない観客が行き来している中 When The Music’s Overで始まり、その後もジムはほとんど目を閉じたまま淡々と歌い続ける。 敢えてヒット・シングルを避け、アルバム曲中心のかなり渋い選曲ではあるが、徐々に会場の興奮は高まっていく。 そしてLight My Fireのイントロが始まって観客の興奮が最高潮に達するとジムの動きも激しさを増し、The Unknown Soldierでの有名な銃殺パフォーマンスの後、ラストのThe Endでライブは興奮しながらも静かに幕を閉じる。 近頃の1曲目から総立ちのライブとはかなり様相が違うが、ジムのカリスマ性だけではなく、DOORSというバンドが一体となって奏でる音楽が発散するグルーヴやパワー、これを実感させてくれるロック・ファンにとってマストのライブである。
視聴した印象はかなり良く、少なくとも第1部のライブは画質・音質とも申し分ない。 ところが全編を通じて日本語字幕は一切ない。(第3部のみスペイン・ポルトガル・中国語の字幕あり??) PINK FLOYDの米盤DVD Live At POMPEIIがリージョン・フリーのうえ日本語字幕つきであったのには驚いたが、本作は逆の意味で大ビックリである。 これでは国内発売の意味がない。 メーカーはリージョン・コードに甘えて手抜きしないで欲しい。
DVDなんだから頼みますよ・・・。
(2003-10-17)
ビデオ時代から有名な3作品+α。内容はドアーズを知るにはどれも欠かせない。メンバーが直接関わってるし。これだけを一枚のDVDに詰め込んだんだから文句はない……がどうしても言わねばならない。どうして日本版に日本語字幕がないんだ! マルチな字幕こそDVDの長所じゃないのか? まぁハリウッドボウルとダンスオンファイアはよしとしてもソフトパレードにはいるんじゃないだろうか? 見送られた理由がさっぱり分からない。初めての人にはもちろんだが、既にビデオを持ってる人も多いと思うので買い換える時にメリットがなきゃ。字幕がつくだけで星は5つになります。
あのレイの解き放たれた笑顔!
(2003-08-05)
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生き残った惨めさorStrangeDays体験可能なDVD
(2003-07-31)
「Strange Days」を聴いて”音楽による落ち込み”を初体験した(以降同体験皆無)。ドアーズと同世代では無いが、このDVD見始めて数分でその記憶が蘇った(次第に‘自分は何故?’)。全く別の”音楽体験”をしたければドアーズの作品、出来れば1stと2stを聴いてから。P.S.値段の割りに凄く長い!LASTの”J.モリソン抜き”まで目一杯!
演奏のテクニックなどどうでも良い
(2003-07-28)
私の場合、リアルタイムでドアーズを体験できた世代ではないが、彼ら(ジム・モリソンと言わずあえてこう言いたい)の音楽には特別の思い入れを感じ、そして、今回のDVDのリリースを歓迎するものである。
ドアーズと言えば、「ドアーズは演奏が下手だ」という言葉がしたり顔で語られる。分からなくもないLight My Fireのシングルヴァージョンをレコード会社は望んだが、技術的問題(つまりバンドのテクニック)から実現できなかったという話がある。
だがしかし、演奏が上手いとか下手とか、そんなことに一体何の意味があるのかと、私はドアーズを聴く時に思うのだ。
テクニック的に高度なバンドなどいくらでもいるではないか! 演奏技術を問題にするのであれば、フュージョン(既に死語かもしれないが)でも聴いていれば良かろう。私は、例えばキース・リチャードの様な「ヘタウマ」が大好きである。ストーンズのファンであれば分かるであろうが、あれでなければキースではないのだ。ストーンズでもありえないのだ。ビル・ワイマンの代わりに黒人ベーシストが入ってもストーンズはストーンズである。しかし、キースの代わりにベックやクラプトンが入っても、それはもうストーンズではありえないであろう。ドアーズというのはそういうものなのである。
逆に、昨今のバンド(外国も日本も)を見るならば、テクニックはあってもカリスマ性がない面白みのない連中ばっかりである。聴く者、観る者の心の琴線に触れれば、演奏の良し悪しなど、極論をすれば問題ではない。己の魂を切り売りする様な音楽家、いや芸術家の消滅をこそ我々は嘆くべきだと思うのである。
曲目リストなどは、追って書く予定であるが、身も心もロックによって焼き尽くした/焼き尽くされた連中の映像を観て、ロックの凄みを特にドアーズ未体験の若い世代に知って欲しいと思う次第だ。尚、ドアーズ・ファン必見であることは言うまでもない。