アメリカのタバコ屋さんでの良い話
(2008-05-13)
だいぶ昔におすぎさんが「良い映画よ〜」と言っていたので観た作品です。
ストーリーも良くできていますが、やはり俳優陣とカメラワーク、ハーヴェイ・カイテルがしっとりと語る最後のクリスマス・ストーリーが印象的です。
たんたんとした映画です。
たんたんとした物を工夫によってここまで感動する映画にしてくれました。
純粋で高貴で真摯な人間ドラマの秀作
(2007-11-20)
街角のタバコ屋を舞台にそこに集まる人々の人生模様を淡々と描いていますが、心に残るセリフやエピソードが多く、渋くて後味の良い秀作。
雪山で遭難した男の息子が25年後に、父親の冷凍保存状態の遺体を発見したが、自分の方が年上になってしまった話や、タバコの巻紙に自分の著書を使ってしまった作家の話、またタバコ屋のオーギーの「通る人は同じ顔だったり違った顔だったり、違う顔が常連になっていたり、常連が消えていったり」とか「人生なんて明日明日の連続だ。時間は同じペースで過ぎていく」などの名セリフ、これは優れた脚本を書いた原作のポール・オイスターの才能なのだろう。ウェイン・ワン監督の手腕も確かで、ラシードが父親に自分の名前を告白した後のポール、オーギー、ラシード、ラシードの父親とその家族のピクニックのランチの静かな余韻から、のっそり進む高架電車の風景を挟んで、クリスマスの話を延々とするオーギーに静かに寄っていくカメラまでの演出は圧倒的に素晴らしい。この最後の長丁場でのハーベイ・カイテルの演技も感動的で、個性派スターのカイテルが名優の仲間入りをした瞬間だった。ウィリアム・ハート、ストッカード・チャニング、アシュレイ・ジャッド、フォレスト・ウィテカーも名演だったが、なんと言ってもラストのクレジットにかぶるクリスマス・ストーリーの盲目の母親役の演技が素晴らしかった。あまり、メジャーな作品ではないけれど紛れもない傑作。
ファッションパンク
(2007-10-23)
かっこいいおっさんになりたいなあ、あんな年の取り方したいなあ・・・
と、この映画を観るまではそう思っていました。
でも、観終わった後、いいおっさんでいいや と思いました。
語り口のうまさ
(2006-09-04)
東京国際映画祭で観たのですが、
実は寝ていなくて、途中で眠りました。
目が覚めたら、
ある家族とハーヴェイ・カイテル、黒人少年が
机を囲んで沈黙している場面でした。
とても重要な場面だったと思うのですが。
眠ってしまいましたが、
この作品のゆったりとした、それでいてどこかあっという間に物の価値が変わってしまうような現代人的な感覚に抗おうとするような反骨精神のような語り口が、自分には早すぎたのではと後で思いました。
この作品の姉妹作品、「ブルー・イン・ザ・フェイス」を観ればもっとお分かりになると思うのですが、主人公はNYの片隅で煙草屋を営み、ただひたすら煙草を吸い、珍客などと談笑するような生活を送っている男性だったと思います。
そうした生活の中である種の「信念」を確立しているような男と仲間が、貧しい黒人少年とその家族の関係に自らを巻き込んでいくようなストーリーだったように思われます。
そのほかにも、今から思えば、簡単に言ってしまえば、地味と言うか現代的な観点からは何がいいのかわからないようなエピソードが出てきます。でも、例えば世の中の仕組みといったものに多少の疑問とか少し考えてみたりとかそういうのがちょっと見えてくると(自分がものすごくそういう行為をしているんだというわけではありません。)、それらのエピソードが重いものだったと気付くような映画だと思います。
小学中学高校生で観るにはメッセージのようなものがわかりにくい映画だと思いますが、それこそ観ておくと何か後で見えてくるかもと思います。具体的にあまり言えず申し訳ありませんが、非常に特別な体験を与えてくれる映画なのではないでしょうか。
生きてくヒント
(2006-02-11)
人生いろんなことがあってへこんだり立ち上がれなくなりそうなこともあったりするんだろうけれど、、、
生きていくにはどんな呼吸のしかたをすればいいのか、、、
そんなことを教えてくれるような生涯大事にしたい作品。
ハーベィカイテル、いかつくわっるい顔してるんだけれど
映画にでてくると根底にやさしくて弱い部分があって大好きです。