ぜったい面白いわけはないと思ったけれど・・
(2006-01-08)
「タバコ会社の不正を内部告発する・・」パッケージのこんな宣伝文句を見て、絶対に面白いわけはないと思いこんだ。しかし巷の様子はそうではなかった。自分の目で観て確かめ、大きな間違いだったことを知った。
メインテーマは人間同士のずっしり重い「強い信頼」。「信頼する側」にしてみればそれは「人生をかけた賭け」であり、「信頼される側された側」にしてみればそれは「人生をかけた誠意」。
内部告発ということがいかに重い決断にもとずくものか。それに対応するジャーナリズムの信条とは、有るべき姿とは何か。極論すれば、内部告発の内容もこれでなくても良かったかもしれない。「信頼された側」がジャーナリストでなくても良かったかも知れない。しかし「この条件設定」のもとで、さらにはこの配役で作品が作られたことで、完璧なメッセージが伝わったと思う。
アルパチーノはもちろんだが、ラッセルクロウの名演技に舌を巻く。ラストシーンのアルパチーノの背中、渋くていい。
ラッセル・クロウの日本語、あれは余興として面白かった。
ジャーナリズムを考える上でも示唆を得られる作品
(2005-12-06)
とにかく何も言う必要はない。
ラッセル・クロウ、アル・パチーノ両優の傑出した演技が
全てを物語る。特にアル・パチーノはあれだけ長い台詞
を情感込めて演じられるにはさすがの一言だろう。
NHKの政治介入事件が起きたとき、授業の担当教官
に紹介され、初めて視聴したがその時、あまりに圧倒され、
なおかつリアルな感じがあふれていて見終えた際
しばらく言葉が出なかったことを思い出す。
しかし・・・、吹き替えはともかくとして日本語字幕の誤訳
が酷すぎる。翻訳した人間は、ドンやローウェルの意図を
完全に取り違えているシーンも散見された。
「newsman」を「報道人」とは何事か、日本のマスメディア
を見慣れているせいなのかあの場にいるのがエリック以外は
全てジャーナリストなのにそれを全く理解していない。
さらに、アル・パチーノがしばしば長い台詞で
皮肉を言っているので、その部分は吹き替えも上手く
とらえ切れていないと言える。
今後この作品を購入される方は、英語の音声に英語字幕で
鑑賞されることをお勧めしたい。同じ事を言うにも様々な単語で
言い換えられているだけでなく、法曹用語も入っているので、
英単語そのものレベルも高いため英語の勉強にもなると思う。
素晴らしい傑作
(2004-06-19)
タバコ業界の不正を告発しようとさせるジャーナリストとインサイダーの話。圧倒的なリアリティーに圧倒された。話が実話だからっていうのもあるけど深みのある人間描写や長い時間まったくあきさせない演出と役者の芝居が素晴らしいと思う。
素晴らしい
(2003-06-30)
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実話に基づく社会正義
(2003-06-20)
「ジャーナリズムとは何か」と捉えている人もいるようだが、強大な力(権力)をもつ二つの業界を相手にする男たちの闘いは、ジャーナリズムに限定される小さな話ではない。本作で描かれる葛藤は、現代社会におけるさまざまなジレンマに通じるだろう。「社会正義」と自らの信念の双方に従う主人公の行動は、現代人の規範として優れている(無論、この映画が実話に基づいているため)。
社会派映画として骨太に魅せる本作は、喫煙に関する今日的な問題点を指摘する部分もあり、生活環境条例云々というレベルで騒いでいる日本人に、是非観てもらいたい。トールサイズ、廉価版での期間限定生産の今が絶好の機会だ。