おのれが生まれた訳
(2007-01-03)
優さんといい、そしてまほろさんといい、みなわちゃんでもいい、展開ががらりと変わってついていけなくなるでしょうが、
なぜ彼等がこういった仕打ちを受けねばならんのか、当初こそ疑問に思ったがやはり、彼等が観る方の我々とまったく同じなのだからでしょう。
命を削ってまでも守るもの、果たしてアンドロイドにそれはあるのか、命とはなんでしょうか。
これも価値倒錯。
アンドロイドにセイントや優さんの理想が投影されたまほろさんにこそ、至上価値を見い出すというか、畢竟、生まれた訳を考えさせられます。
無自覚な無批判ですが
(2003-06-08)
ここまでくると好意的な批評がどこにも見当たらなくなるくらいアニメ「まほろ」への風当たりは強くなります。
それでもSFやアニメでずっと育ってきた者から見るとこれくらいわくわくする作品はそうあるものではないのです。
完成度の高い説明責任を果たしたような作品が多い昨今、こんな破天荒なSFに出会えるとは思っていませんでした。
いろいろご批判の向きもありますが、久しぶりに出会った快作?怪作?にあえて賛辞を贈りたいと思います。
また、誉めれば誉めるほど泥沼にはまるような感覚がなんともいえません。
大げさかもしれませんが、連綿と続いた日本のSFやアニメの文脈として読み解いたとき「まほろ」の持つ本来のポジションが理解されることと思います。
みなわちゃん退場!なぜだー!
(2003-06-08)
本放送時、あんまり酷い評判の後半だったので、当然DVDでは手直しが入るものと期待しての購入でしたが、そのまんま。いままで築いてきた「まほろ」の世界観を無視した展開は絶句。一番納得いかないのは、「輝ける闇」を使ったまほろさんが、「稼働している」こと。物語も原作の他の話から転用した箇所が多く、オリジナルとも言えない展開です。さらに「みなわちゃん」は今回をもって退場。主役は徐々に「優くん」に移行します。気分は「毒を喰わらば皿まで。」おつき合いしましょう。最後まで!!
第2期唯一の美しい物語+非道な物語
(2003-05-30)
第11話「願い、桜色」を私は評価します。特に、まほろの慟哭を映して美しく輝くラストシーンの桜は、まほろファンに是非ご覧いただきたいと思います。
これまでの10話で迷走し墜落しようとするこのシリーズを、何とか不時着させようと尽力したスタッフがいたのでしょう。その方への感謝と敬意を表します。
しかし、彼の願いもむなしく、第12話「受胎告知」では再び迷走を始めることになります。
象徴的なのは、フェルドランスがまほろを蹂躙するシーン。彼はまほろを「電気で調教された動物」と比喩し、まほろの心をもてあそびます。このシーンで私は、視聴者も同様にスタッフにもてあそばれたような気持ちにとらわれ、一視聴者として悔しく、怒りを禁じ得ませんでした。
タイトルの「受胎告知」も、「!セイントの清き心を持った」まほろを前に優一郎がひざまずくシーンから取っただけで、聖書のそれが持つもっと深遠なテーマの前では『名前負け』と言わざるを得ません。
11話だけなら5つ星を付けていましたが、12話への批判を込めてこの評価です。