ヴィンセント・プライス三変化
(2003-06-14)
「怪異ミイラの恐怖」は、妻のミイラとともに一人豪邸に住み続ける男のもとに、遠くに追いやられていた娘が帰って来るという話。
「黒猫の怨霊」は、アル中の男が、ふと知り合った利き酒名人の裕福な男と妻の不倫を知るという話。
「人妻を眠らす妖術」は、不治の病にかかった男が、怪しげな催眠術師によって、病死後も魂が肉体から離れずにい続けるという話です。
脚本がリチャード・マシスン、美術がダニエル・ハラーと、ロジャー・コーマン&AIPのベストスタッフが制作している本作は、人間の死をテーマに、ゴシックムードにあふれた幻想的な話を作り出しています。
特にお勧めなのが「黒猫の怨霊」。原作小説からして陰惨な雰囲気になって当然の物語を、妙にユーモラスな演出で仕上げています。他の話では主人公のプライスがこの話では脇役の利き酒名人に扮し、その表情豊かで三枚目な演技には大爆笑。他の作品では重厚な演技を見せるプライスですが、コメディも似合う俳優なんだと感心させられました。