買いです。
(2008-05-14)
シルヴィア・クリステルの全盛期と断言できる美しさが、本作の最大の見所と言えます。女優として身に付けた後天的な優雅さではなく、生まれ育った環境によると思われる、おっとりとした雰囲気をまとって見えたので、娼婦という役柄を女優的に全開で演じているように見え、その思い切りよさがまた心地よかったりもしました。
アキム兄弟
(2008-02-11)
ミウ・ミウの「夜よ、さようなら」や、ゴダール監督の「彼女について私が知っている二、三の事柄」など、娼婦を扱ったフランス映画は数多い。どちらも70年代の世相を反映したものだ。シルヴィア・クリステルは、一連のあのシリーズよりも、本作品で見せる表情のほうが圧倒的に美しい。ストーリー・演技に期待してはいけない。彼女の美貌が一番の見所である。「太陽がいっぱい」「昼顔」などの格調高い名作を送り出してきたアキム兄弟であるが、このあたりで打ち止めか。物語としても上記2作からは相当見劣りがする。音楽は時代を反映して10CC、エルトン・ジョンなどのロックが流れる。自分はロックよりもシャルル・デュモンの枯れた歌の場面が好きだ。彼女は90年代以降に表舞台から姿を消した。数年前ガンを患いベルギーで静養しながらひっそりと暮らしている。インタビューの写真を見た。そこには往年の繊細な美しさはなかった。きっと華やかな時代に喜びを見出すことはなかったのだろう。もしかすると病気と闘っている今が彼女の人生で一番平穏な毎日なのかもしれない。背負った重荷が身体を蝕んだ。掲載されていた彼女の写真、人生を遠回りしてきた疲れた女の姿を伝えていた。興味本位に伝える雑誌が悲しい。
最も美しい時のシルビア・クリステル
(2003-12-19)
『エマニエル夫人』をはじめシルビアクリステル主演作品の無修正バージョンが数多くDVD化されていますが、本作と『続エマニエル夫人』の彼女が最も美しいと思います。特にこの作品は娼婦という設定の中で『エマニエル夫人』シリーズとくらべて、よりリアルなエロティシズムを感じさせてくれており、彼女の肢体を最も堪能できます。
また、性とその奥にある人間の哀しさ、ペシミズムが全編に強く漂っており個人的にはシルビアクリステルのベスト作品だと思います。