これは娯楽映画というより哲学映画。
(2006-09-17)
これは娯楽映画というより哲学映画。
シャマラン監督の作品は「シックスセンス」「サイン」を観ましたが
私にはこの作品が一番おもしろかったです。
「シックスセンス」は一度みればもういいかなという娯楽映画。
「サイン」は二度見たくないおまぬけ映画。
この「アンブレイカブル」何度でも見れそうな深い映画だと思いました。
個人的には「ブレードランナー」なんかと並ぶくらいの傑作に位置しています。
この映画は、この相対的な世界においてサミュエル・L・ジャクソン演じるイライジャという男が
自己を定義するまでのストーリーです(それは同時にデイビッドの存在をも定義することにもなるのだが)。
主人公と思われがちなブルース・ウィリス演じるデイビッドは実は脇役であることがストーリーの構図を観ればわかるはずです。
この映画は観るものに問いかけています。存在とは何か。あなたという存在は何者かと。
父親復権の物語
(2006-08-27)
『シックスセンス』に続いてシャマラン監督の第2作目。1作目が母親と息子の和解の物語だとすると、この映画は、オヤジ復権の映画です。ブルースウィリス演じる中年男は、ダメ親父の典型。結婚指輪をコッソリ外して女を口説こうとしてあっさりフラレるし、転職しようにもうまくいかない。仕事の仲間にもうとましく思われている。にもかかわらず、彼の一人息子は、自分の親父が「ヒーロー」であることを信じて止まないのだ。そして、その自信のない「ダメ親父」が本当の自分の存在に気付いたとき、その使命を全うしたとき、「アメリカン・オヤジ」の復権がなされるのだ。
映画として一般的な視点で見れば、つまらないかも?
(2006-06-07)
この監督の凄いところは、
「ありえない」ぐらいに当たり前になってしまったファンタジーを、
「現実に起こりうる」事として、しっかりと描ききってしまう所。
しかも、面白いんだから手に負えない。
そんな意味では、実は最高傑作なのではないでしょうか。
コミックの世界が現実を反映している、なんて言っても、誰も相手にしないでしょう。
この作品では、「やっちゃって」「やりきって」ます。
一年前ぐらいに流行った“モノトーンの中に、象徴的な物にだけ色を強調”
なんて手法も先駆的に取り入れていて、映像作品としても見るとこアリ。
人間関係のリアリティも嫌になるぐらい追求されてます。
よくまぁ、こんな脚本書いたな、って感じ。
単品で見るといまいちかも知れないけれど、
「シックスセンス」「サイン」「ヴィレッジ」なんかを見た後で
この作品を見ると、監督のこだわりが見えてくるような気がします。
最初はいいと思います。
(2003-12-01)
この映画は「シックスセンス」で一躍有名になったMナイトシャラマンの作品なのですが、「シックスセンス」を見たときのような衝撃はないですね。
僕の付けたタイトルにもありますように、最初の展開は非常に面白く「おっと、これは当たりかな?」と思ったのですが、後のほうの展開は、「そうなっちゃたかー。」という感じです。というのも、この映画はアメリカンコミックが大きく関係しているのですが、最後はその色が出過ぎちゃってる感じなんですよ。
でも、俳優人はすばらしいと思うし、シャラマン的な映画ではありますので
一概に悪いとも言えませんよ。「シックスセンス」や「サイン」を見て、シャラマンファンになった方は一応見てみてもいいと思います。でもあまり期待しないように。
これは、ヒーロー映画なんです!!!
(2003-11-29)
ブルースウィリス、シャマラン監督などのイメージで観るといろいろご
不満が出てくる向きもあると思います。私はシックスセンスしか観てま
せんが、あれとは全く異なる映画でしょうし、この作品の(比較的低い)
評価はそのせいかもしれません(配給会社の売り方にも問題あり?)。
しかし、私はこの映画を高く評価したいと思います。「めっちゃリアル
なヒーロー映画」として。現実の社会には悪の秘密結社など無く、マッ
ドサイエンティストも居りません。そのような中でヒーローモノを成立
させるとしたら・・・。
この作品は、普通の映画ファンよりはむしろアニメ・特撮ファンの方が
楽しめるのではないでしょうか?その意味で、最近のリアル志向のヒー
ロー作品を好んで観ているような方に、是非一度ご覧になっていただき
たい作品です。