パトレイバーとして観てはいけない
(2008-07-02)
それは,高山文彦が関連するアニメ(ガンダム0080やオーガス02等)で共通して言えること
ロボットの戦闘や本編の主要キャラクターの出番は皆無
特車2課自体の出番はほとんど一瞬と言ってよい程
しかし,それでも「完全な独立作品として」腰を据えて観ると...面白い
他のレビューを見ると予想通り賛否両論だが,その理由は「パトレイバー」を前提として観ているか否かだと思う
あと,音楽に関しても特筆すべき事項ではないだろうか
川井憲次の究極的な形だと思う
漫画版のファンなら
(2008-04-24)
とりあえず、ゆうき氏の原作をうまく料理してくれてたという印象。
同監督のガンダム0080のような、主役からちょっと外れた人達を描いた作品。
アニメとしてはかなりハイクオリティーでしょう。
ただ、押井氏の劇場版2と同様、「どこがパト?」と思う人もいるだろう。
TV、ビデオのファンの人には向かないかもしれない。
天皇陛下は、御年何歳?
(2007-11-30)
パトレイバーという名前は冠しているものの、あくまでパトレイバーが活躍する世界で起こった別の出来事、が中心にある作品。「あずきちゃん」で有名な、マッドハウスがアニメーション製作を担当している。
味わいとしては、完全に刑事物という作品であり、パトレイバー&特車二課という今までのパトレイバー作品群で主人公然としていた面々は、サポートに回っている。
昭和75年という、もう一つの架空の東京だが、しかし、毎度の事ながらパト・シリーズの綿密な風景描写、状況描写には驚かされてしまう。この事件が起こった場所を、観客が実際にロケハン出来るであろうほどにリアル。
この辺は、もう一方のロボットアニメの雄・ガンダムとは対極に位置する。
老練な刑事の家。そこのリビングに鎮座するのが、何とタンノイ。あからさまにタンノイ。
アンプは真空管のセパレートなんですが、私はその方面に疎いので正確なメーカー名は挙げられないものの、ステレオサウンド誌辺りでご尊顔を拝した事がある感じ。で、ソースはレコード(AD)のみという、マニアックさ。
これらがちゃんと話に絡んで来るのだが、SACDや次世代ディスクメディアの存在はどうなっているの?と、ちょいと意地悪な気分になったりもする。
画は印象的な程に暗い。中盤&終盤のクライマックスシーンなどは、下手をすると何も見えないのではないだろうか。
暗闇に浮かび上がり来る恐怖、という製作者の意図は分からないでもないのだが、この暗部をしっかりと再生するには、それなりの機器と調整が必要と思う。
音は見事!真犯人の迫り来るさまや、ラスト間際のパトレイバーの活躍など、十二分に楽しめる。攻撃ヘリの移動感や、ミサイル爆発の迫力など、音量を上げないと面白くないソフト。
日常描写の画の自然さ(草野球のシーンなど)、音の自然さ(大学教室での講義の臨場感など)も、及第点ではないだろうか。
ミッシングリングを埋めるもの
(2007-10-21)
かなり評価の低い作品ですが・・・・・・
時間的には劇場版パトレイバーとパトレイバー2の間に位置する出来事を扱っていまして
P2の時に「何故特車2課がメンバーを入れ替えていたのか」
そして「何故陸自の権限が強くなっていたのか」の謎説きが
そこはかとなく見えてくるのが面白い。
文字通りP1とP2のミッシングリングを埋める作品かもしれません。
ドラマ的には情報を最低限に出しつつ事件が動いていくという展開でして
かなり想像力を働かせないと退屈なドラマです。
すでに心が死んでしまった冴子と彼女に青年らしい恋心を抱く秦刑事
人生を達観した孤独を持つ久住、冷徹に事件の収拾を図る石原一佐
このキャラクターに感情移入できないとつまらないでしょう。
特に冴子と秦の出会いから終焉の展開は人間の孤独の極めのようなものでして
どんなに手を伸ばしても救えることの出来ない哀しみに満ちています。
この二人のドラマを描いただけでもこの作品の価値はあったと思います。
演出はあまり上手くないのですが作画監督の黄瀬氏、音楽の川井氏の仕事が補って余りあります。
特に音楽は川井さんの最高傑作だと思います。
パトレイバーとは別物
(2007-02-26)
これに「パトレイバー」のタイトルを付けるのはどうかと…。ほとんど出てきませんから。まぁ大人の事情があったそうですが。パトレイバーファンには物足りない作品でしたね。全く別物と考えた方が良いでしょう。