お気に入り
(2008-08-20)
豪華なキャスティングの割りに知名度の低い本作ですが、個人的には「ロッキー」や「ランボー」と並ぶくらい好きです。
最初に観た時はあんまり内容がつかめませんでしたが、改めて見直すと脚本・演出・俳優と、どれを取っても一級だと思いました。
アクションは最初と最後に少し出てくるくらいで、ドラマに重点を置いており、登場人物の一人一人が過去を背負い、善悪について考えさせられます。スタローンも脚本に感動したそうで、なんとノーギャラでの出演ですが、実際この作品の設定やキャラクターはよく練られています。
そのスタローンも優しい、うだつのあがらない男を演じていてみごと。それに勝るとも劣らない↓俳優たち
ハーヴェイ・カルテル(レザボア・ドッグス、ナショナル・トレジャー)
レイ・リオッタ(ハンニバル、ナーク、コントロール)
ロバート・パトリック(ターミネーター2、テラビシアにかける橋)
そしてロバート・デニーロ。
やや暗い物語だけど、確かな映画だとおもいます。
さえない男だからこそ光るスタローンの演技
(2008-08-07)
スタローン演じるヘフリン保安官の「冴えない」ところが一番ひかっているように思えます。
ヘフリンは覇気がなく、仕事に対する情熱もなく、ひたすらニューヨーク市警察(NYPD)に対する憧憬と未練だけを抱えて生きているような男。
彼がはじめのほうでマンハッタンに向ける眼差しには、そんな後ろ向きな姿勢が見て取れます。
また一郡の治安を預かる保安官ながら、その地位は町の実力者であるNYPDのレイ警部補のお情けで与えられたようなもので、ヘフリンが選ばれた理由は単に彼がレイにとって御しやすい人物だから。
ヘフリンの方でもそれを自覚しているのが伺えます。
しかしレイの不正が暴かれていくプロセスで、ヘフリンの姿勢が責任と義務の実行へとシフトしていくように思えました。
途中で彼にとってはつらい現実もあるが、これを彼が秘めていた実力と友人の助けで乗り越えていく。
映画の最後のほうでもやはりヘフリンはマンハッタンを眺めているのですが、そこにあるのはNYPDと自分に対する屈折した思いの眼差しではなく、少し誇らしいような前向きな彼の表情。
些細なトラブルに対応する為にパトカーを走らせるヘフリンの日常自体は、冒頭も最後も同じなのでですが、そこに明確な違いがあらわれています。
こういう演技ができるということは、やはりスタローンは平べったい肉体派ではなかったということ。
脇役については、レイ・リオッタが歪んだ心を抱えた危ない男だとか、ロバート・デ・ニーロが傲慢な奴だとか、お決まりの配役という印象はありますが。
大爆笑!
(2005-04-24)
とにかく笑える作品です。作品を通して突込みが一切無く出演者総出でボケまくってます。デ・ニーロの髭はこの作品に対する意気込みの無さをNASAで作ったんじゃないかと疑うくらい役としても本人にもに合ってません。相棒のレイ・リオッタが妻を殺害、焼却をスタローンに告白。すると彼は『お前、だから許す』ととんでもないボケをかます(二人は保安官なんですけど)。このシーンは馬鹿馬鹿しさのあまりに強烈に記憶に残る。この脚本を読んでスタローンが感動しノーギャラで出演、完全に頭沸いてます。突っ込みのいい勉強になります
肉体派対演技派
(2002-09-04)
言うまでもないですが、スタローンとデ・ニーロの競演。この映画はこれに尽きます。1976年に、「ロッキー」、「タクシードライバー」という全くタイプの違う映画で大ブレイクした2人。同じイタリア系ながら、肉体派と演技派という水と油のような関係の二人が共演するのだから、まさに異色の映画です。意外にもこの映画でのスタローンは、役作りで体重を増やしたおかげか、優しさがにじみ出る、味のある演技をしています。デ・ニーロもそんなスタローンを立てるように、抑えた演技をしていて好感が持てます。脇役も、ハーベイ・カイテルやレイ・リオッタなど、個性派が顔を並べていて、作品を引き締めています。