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カンバセーション…盗聴… [DVD] お気に入りに追加
フランシス・F・コッポラ
出版社・発売元:

パイオニアLDC

媒体: DVD
ランキング: 59521
発売日: 2002-07-25
レビュー (Amazon.co.jp)
   舞台はサンフランシスコ。ある盗聴のプロ(ジーン・ハックマン)が、仕事で不倫カップルの会話を盗み聴いたところ、そのテープには「殺されるかもしれない」との声が。やがて依頼主がふたりを殺そうとしていることを悟った彼は…。
   フランシス・F・コッポラ監督が『ゴッドファーザー』で名声を得た後に製作した小品サスペンスだが、意欲的な作劇法と現代を鋭く見据えた視点により、見事カンヌ国際映画祭グランプリを獲得するに至った隠れた傑作。これをコッポラの代表作とするファンも実に多い。盗聴という、いわば現代ならではの人間不信の産物をいち早く映画のモチーフとした斬新性。主人公が、いつしか自分が盗聴されているのではないかと妄想を抱き始める不気味な展開。音を巧みに用いた音響と、デイヴィッド・シャイアのピアノをメインとした静かながらも不穏な響きのメロディなど、すべてのパートが優れた成果を収めている必見作。(的田也寸志)

カスタマーレビュー

コッポラはやっぱり天才。  (2007-12-21)
なぜか知名度が圧倒的に低いコッポラの傑作。(ソフィア・コッポラのことじゃありませんよ、あの人は・・・ノーコメント)個人的にはトイレのシーンが秀逸である。コッポラという監督は常に間の取り方に気を使う、俳優が死なず、プロットが死なず、観客が飽きないギリギリのタイミングまでカットを変えない。それが一種の重厚さと荘厳さを与えるために映画を一瞬にしてクラシックにしてしまう。(特にそれが成功したのがゴッドファーザーである、しかしストーリーに謎を残している点で本作のほうが文学的な後味である)自己崩壊的でペダンチックな方法による表現はそれ以後の映画の行方を変えたかもしれない。名作は常にバッド・エンドだとされているがこれはバッド・エンドでなくて、ノーエンドなのだ、観客も俳優も、映画の中に投げ出され、虚無的にたたずむほかない。

フランシス・フォード・コッポラが最盛期だった頃手掛けた第1級の心理サスペンス・スリラー。  (2007-10-08)
 フランシス・フォード・コッポラが「ゴッドファーザー」の絶大なる成功を下に撮り上げた自身唯一のサスペンス映画にして第1級のスリラー。サンフランシスコのユニオン・スクエア、のどかな休日の午後の公園通りを俯瞰で捉えていたカメラがズームしていくと、何やら訳ありの密会のカップル、それを狙う望遠の照準スコープ、あっ、狙撃か!と思いきや、プロの盗聴屋が2人、3人、4人、、、正に、これほどリアルで周到、緊張感あるオープニングは滅多にないなと思いつつ、以下、序盤は己をプロフェッショナルな技術者とわきまえ、私情を排して“仕事”をこなす盗聴屋の日常が丹念に描かれるが、中盤からは一転、息が詰まるような心理サスペンスへと転換していく。と言っても、決して主人公が生命の危機に晒されたり、周辺で例えば猟奇的殺人が起こる訳ではない。つい深入りをしてしまった仕事に謀略の匂いを感じ、良心の呵責に葛藤しながらそれを追いかけていく内に胸騒ぎは確信に変わり、いつしか自分が関わってしまったことへの“恐怖”と“不安”に苛まれていく様が切実と迫ってきて大層怖いのだ。果たして主人公の胸騒ぎは妄想なのか、それとも、、、。主人公の孤独と絶望を代弁するようなサックスの響きが印象的。ラストの15分にコッポラの才気の凄さが窺えるこれは74年カンヌ映画祭グランプリ受賞作。コッポラとジーン・ハックマンの懐かしいメイキングあり、コッポラ一家のロバート・デュバル、ジョン・カザール、フレデリック・フォレスト、テリー・ガーに「アメ・グラ」のヒロインのシンディ・ウイリアムスと端役時代のハリソン・フォードの顔も見れる。

コッポラの思い入れたっぷり  (2006-06-09)
透けたビニールのレインコート姿のジーン・ハックマン。主役ながら台詞が少ない。何度か登場する「自らのサックスでレコードを相手にジャズセッションをする」シーン、彼の孤独が染み渡る場面だ。彼同様、ストーリーにも派手さは全くない。しかし実にスリリング。盗聴のプロが盗聴される不気味さがよく伝わってくる。若きハリソン・フォード、出番は多くなかったけれど感情の感じられない表情やしゃべり方には、いかにもクセモノという感じが良く出ていた。
結局何だったのか、あえて結論を出さずに終わる最後のシーン、実に印象深いラストだった。

万人知るところの「ゴッドファーザー」と「地獄の黙示録」に挟まれた1974年の作品のため、人目に付きにくいが、これはコッポラ個人にとって非常に思い入れの強い作品である事や、彼の個性が満開の作品である事は有名。

つながらないけど関係ありそう?  (2005-10-17)
~ジーン・ハックマンがこの映画で盗聴屋をしているのですが、その過去が直接ではないですが、『エネミー・オブ・アメリカ』に引き継がれているような気がします。
たぶん、『エネミー・オブ・アメリカ』を製作した人たちにはこのこのあたりのことは承知していて、ジーン・ハックマンを配役したのだろうと勝手に思っています。
そういう楽しみ方をすれば、『~~エネミー・オブ・アメリカ』のジーン・ハックマンの役柄の背景もなんとなくわかると思います。~

壁に耳あり、障子に目あり  (2003-11-21)
本作がコッポラ監督作品中で一番良いと言う意見、他のレビュアーに賛成! (「ゴッドファーザー」の一作目ももちろん良いけどね)あらすじに関しては、他のレビューに詳しいので割愛しますが、盗聴のプロという役柄をどこか野暮ったい大男ジーン・ハックマンが好演しており、コッポラ監督のこの起用は、あのラストシーンが大成功だった事を証明してます。ジーン・ハックマンという役者は作品にもよるけれど、良い役者だよねぇ。いかにもその辺に居そうなオッサンぽくて。ラストシーンは確かに地味で渋いのだけれど、プロゆえの自業から自らのテクニックに復讐される皮肉や、疑心暗鬼に駆られた狂態はすざましい。またサキソフォンがこの破滅劇に、何とも空しい響きを演技しております。ロバート・デュバルも良いし、助手役のジョン・カザールが「狼たちの午後」や「ディア・ハンター」「ゴッド・ファーザー」同様に見事なバイプレイヤー振りを見せています。肺ガンで亡くなったそうですが、惜しい役者を亡くしたものです。ストーカー問題や、盗撮・盗聴器機が溢れ暗躍する現代日本で、この作品の怖さは身近な恐怖として感ぜられるのではないでしょうか。壁に耳あり障子に目あり......

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