映画『天才マックスの世界』の活気があって非現実的なサウンドトラックの背後にいる魔法の3人組――音楽監修ランダル・ポスター、作曲家マーク・マザーズボー、監督ウェス・アンダーソン――は、『ロイヤル・テネンバウムズ』の音楽的背景にもっと物思いに沈んだ感覚を選ぶことによって、60年代の珠玉の作品からなる愛用のサウンドトラックから10年前方に跳ぶ。 ここには、たとえばクリエーションの“メイキン・タイム”のような、音調のよい、一緒に歌うような感覚に欠けているかもしれないが、ロックやフォークの曲は映画に登場する人物の崩壊した性格やその荒廃した人間関係と完全にマッチしている。ラモーンズの「ジュディ・イズ・ア・パンク」はノスタルジックな反逆の爆発だが、ジョーイ・ラモーンの2001年の早すぎる死を考えると、たしかに悲しい痛みの原因となっている。陰鬱(いんうつ)なるフォーク歌手ニック・ドレイクの“フライ”とエリオット・スミスの並外れて重苦しい「ニードル・イン・ザ・ヘイ」――この曲は手首を切る場面でぞっとさせるような効果を出すのに使われる――は、「テネンバウムズ」を一貫して流れる暗い要素をさらに深めている。
しかし、『天才マックスの世界』の明朗な側面を好む人は、マザーズボーの心落ち着く手練手管によって、わくわくさせられるだろう。マザーズボーは次に来る新しい場面を優美な木管楽器・弦楽器のパート(「スクラッピング・アンド・イェリング」)やおどけたシタール(「パゴダズ・シーム」)で予告するのだ。これにザ・クラッシュの大声でわめく「ポリス・アンド・シーヴス」やザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのペタルソフトな「ステファニー・セイズ」が加われば、映画界きっての正調音楽愛好家からもう1つの魅力的なサウンドトラックを手に入れたことになる。「テネンバウムズ」であってもなくても、これでまた家に帰れるというわけだ。(Kristy Martin, Amazon.com)
カスタマーレビュー 
音楽も物語です
(2004-06-30)
このサントラは物語をそのまま語っているといっても過言ではありません。最初は厳格な感じのテーマソングから始まりオーケストラなどが続きますが、中間では個性豊かな登場人物それぞれをを髣髴させるようなロックなどもあり、曲調は様々で楽しいです。なんといっても終盤の流れは幸せな感じが伝わってきます。映画自体もとてもおしゃれな感じです。映画もあわせて見れれば最高のCDになると思います。
ハイセンスサウンドトラック
(2003-11-10)
サントラだけでも満足できちゃうよこれは!贅沢!でも映画も見て欲しい。ストーリーもかなりセンスいいから音楽にまけてない。とりあえず全てにおいてハイセンス。高度感性。こぞって見ませう。