新旧二大スターに酔いしれたい
(2008-03-10)
新旧二大スターのカッコよさを堪能し、酔いしれよう。
最後まで目が離せないハードボイルドタッチのサスペンス・アクションだ。
ハンサムな割には演技派のブラッド・ピットと、“往年のハリウッドの恋人”
であるロバート・レッドフォードの共演というだけで、映画ファンならずとも
期待に胸踊るはず。その期待を裏切ることなく、やっぱりカッコイイこの二人。
そのカッコよさを際立たせるハードボイルドタッチの映像が、これまたいい。
まず、オープニングの刑務所内のただならぬ怪しいトーンにグッと惹きこまれて
しまう。そして、この二人をもっと見ていたい、この雰囲気にいつまでも酔い
しれていたい、そんな心地よい気分に浸っているところで迎えるラストシーン。
ポルシェで颯爽と走り去るレッドフォードに、カッコよさが凝縮されている。
なんてクールでカッコイイんだろう。老けても渋い、あの姿が羨ましい。
「でも、カッコイイ人が出てくるだけなんでしょ?」なんて思っているあなた。
新旧二大スターの共演がメインのチープな作品と侮る無かれ、なかなかどっこい
良くできている作品なのである。綿密に練られたであろう脚本の素晴らしさゆえ、
回想シーンと現実進行形のシーンがうまく絡み合い、物語が破綻することなく
スピーディーに展開していく。派手なアクションシーンはなくとも、十分に
ドキドキ感を味わえる作品にもなっているのでご鑑賞あれ。
伊達じゃない
(2007-06-17)
レッドフォードの息を呑むような駆け引き、ブラッド・ピットの体を張ったトリックがリアルな緊張感を醸していた。
プロフェッショナルっていうのは、こういうスレスレの世界を生き抜く冷徹さなのかなと切実に脱帽した。
主役二人を巧く使ってーー
(2007-04-30)
何気なく店でDVDの表を眺めていたら、ついつい観たくなってしまう2大スターの組み合わせ。どんなにストーリーは面白くなくても、この二人が共演しているなら、観た事を後悔する事はきっとなさそうというので観た。
老齢になった元二枚目の大スターと現役二枚目代表を巧く配置している。二人を巡って過去のショートストーリーをオムニバス風に組み込みながら、二人のこれまでの歴史と人となりが明かされていき、冷徹に見える上司の心の中に積もっていく部下への思いや自責の念が少しずつわかってくる。そして、上司がギリギリになって中枢部相手に身を削って切る最後のカードで部下は恐らく初めて上司の気持ちを知る。
スパイ映画としては、比較的熱く成り過ぎない映画である。そう、スパイ「ゲーム」のように。でもだからこそ、単なるアクション映画にするよりも、上司と部下との会話や心のやり取りが浮き出て来たのかもしれない。やはりレッドフォ−ドもピットも魅せる俳優であった。
チープなタイトルとアイドル役者のせいで
(2007-01-19)
B級映画にみられがちな映画ですが、とんでもない。
確かにスパイという特殊な仕事でしかも情報量が
多いから一度見ただけではわかりづらい部分も
あるけど、これは本当に大人のドラマ。
理想主義の熱血漢的な役をブラピが、冷徹なベテランスパイをロバレが、新旧二大スターが激しくぶつかり合い、葛藤や苦悩、恋愛、現実と理想、
これは今を生きる私達にも身近なテーマ。
とにかく007みたいに味方が捕まったら
対戦車ライフル抱えて敵地に乗り込んでくような
非現実的な映画ではなく、クレバーで、かなりリアリティある映画であると思います。
とにかくロバレが素晴らしい、彼が演じた
人を野球のカードのように扱う人間の屑を
彼が演じることで最初から、哀愁を感じてしまうし、CIAというお堅い組織でみんなダークな
スーツに身をまとっている中、バックスキンのジャケットにグレーのパンツ、ヒールのある靴、まるで異端児でありながら、違和感や嫌悪感を見ているものに与えない、ブラピは繊細な性格をこの映画で理想主義者であるために、米国万歳な社会正義に順応できない青くささを見事に体現している。そして、ロバレが演じたキャラクターが引退の日に彼の人間としての尊厳に応え、全財産をかけてまで彼を窮地から救い出す、ひとつのけじめをつけるお話なのだと思いました。
とにかく全編を通して見ても本物の戦う
男のドラマ。
最高です。「二人は刃の上を駆け抜ける、
強く絆を結び合って」・・
特典も最高。対訳本を買うとより楽しめる。
やっぱり原文にこそ深さが出ている。
小説は微妙だった
期待はずれ
(2006-10-10)
「スパイって地味な商売やなぁ…」
全部見たが印象に残らなかった。「えーと、どんな話だったッけ…」と(回顧するシーンが続くが、思い出話に終始して、かと言って見所見当らないし、見せ場も見当らない)。大切な事を教えたいのだろうが、どうにも心に響いてこない(説明がエラク回りくどい)…メリハリが無い。
最後にカワイイ部下を助けにいくのだが、そこに辿り付くまでの説明が長いのなんのって…「何故かわいいのか」を説明するだけでこんなに長くしかも「大した話じゃネェーなー…」と。そうして淡々と話は進み…2時間あまりかけているが、どうにも話し自体が「うまい」とは言いがたい。話に感動とか見せ場が見当らなかった。