心の深くに
(2008-10-23)
見たあとに重たい気持ちになりました。
重たいといっても悪い意味ではなく、
色々考えさせられます。薄っぺらくない内容です。
とこにでもある地方都市のどこにでもある事。
決して現実離れした内容ではないと思います。
それとは対照的で市原隼人君が青い麦畑の真ん中にいる
映像は田園風景がとても爽やかです。
映画に出てくる駅は今は変わってしまいましたが、ずっと変わって欲しくない
風景がそこにはあります。
とても懐かしくて、寂しい気持ちが残りました。
リアリティがない
(2008-08-26)
雰囲気づくりや演出はさすが岩井監督。これに関しては最高点をつけたいところですが、やっぱりストーリーがちょっと・・・
話自体は暗い内容。別に暗い話だから★二つということではなく、なんというか、リアリティがなくって感情移入ができなかったからですかね。
「14歳のリアル」ってうたってますけど、そうかなーという感想。
まず、中学生がみんな18か19歳ぐらいにしか見えない。担任の女の先生なんかは、生徒と同い年くらいに見えてしまいます。
かなり大人びいた不良な中学生はいるとは思うけど、現実の中学生はもっと幼いような気がします。少なくても自分の中学時代はそうでしたね。「18歳のリアル」なら多少は納得できるかな。
万引き、レイプ、カツアゲのシーンは、なんかドタバタな感じでリアリティがなく、安っぽいtvドラマを見ているようでした。沖縄のエピソードも全体のストーリーからはずれて浮いている。映画全体のバランスをくずしていると思います。
などなど、突っ込みどころ満載の映画ですね。岩井監督は遺作にしたいとおっしゃってますが、自己満足映画の良い例だと思いました。
虚無感
(2008-08-18)
今まであった
すべての虚無感
混沌
埋めた 作品
この監督は
宇宙人だ
圧倒的な喪失感
(2008-08-15)
この作品を初めて観たのは中学生くらいでした。
その後今まで、5,6回ほど見たような気がします。
はじめはその見終わりの、圧倒的な喪失感に打ちのめされ、考え込んでしまったのを思い出します。
人と人のつながりは周りが思うほど、確かではなく、脆弱なものなんだと思った気がします。
登場人物は皆、心揺れていて、繊細で、残酷で、そしてそんな不確かな世界を、狂おしいまでの美しい映像で表現する、岩井俊二の感性はどこか村上春樹の小説を思い出しました。
岩井俊二がこの作品を遺作にしたい、と言われたのを何かで聞いた気がします。
自分は岩井俊二作品ではこの作品が一番心に響きました。
岩井リサイタル
(2008-07-19)
美しいほどに残酷。
そんな陳腐な言葉でくくれるほど、この映画は
“たやすく”ないが、故・篠田昇カメラマンによる
田園風景はやはり美しく、そして残酷だ。
題材やストーリーには賛否両論あるが、とにかく
この映画の持つ圧倒的な説得力は、篠田映像と、
主要人物たちそれぞれの人生に隣り合わせる、
小林武史の作り上げた劇中の架空アーティスト、
リリィ・シュシュの存在。
憧れの久野からリリィの存在を知る星野。
星野の家に泊まるほど仲良くなり、彼からリリィの
存在を知る蓮見。
ひょんなきっかけで蓮見と行動をともにし、彼の
持っていたリリィのCDを聴く津田。
彼らは魂を消耗し、来るべき未来を見失い、そして彷徨う。
そんな少年少女たちの機敏な心を、時に救い、
時に突き放すリリィの音楽。
「音楽に救われ、音楽に絶望する彼ら」を描写できて
いる奇跡。
久野の弾く「アラベスク」。
混声合唱で奏でるアカペラ版「翼をください」。
映像と音楽、ではなく、映像の中の音楽。
これを構築できる映画監督は数少ない。世界規模で。