悲しいが美しい
(2008-09-09)
不器用にしか生きられない任侠の男の姿を淡々と美しく描いた映画です。
健さん演じるやくざは、組を裏切った兄貴分を刺殺して、15年間服役します。その間、その兄貴分の幼い娘を気にかけ、獄中から手紙と金銭的援助を送り続けます。
服役が終わり、その少女との対面を望みつつも、それを果たせない男の悲しさが胸に迫ります。また、筋を貫こうとするがゆえに、普通の幸福を手に入れることのできない無常感が、情感を込めて描かれます。
悲しいけれど、筋を通す男の美学を描いた美しい映画です。
NO.57「ふ」のつく元気になった邦画
(2008-08-24)
<元気コメント>
どのような世界に生きていたとしても、人間の持つ優しい心を忘れない・・・そんな思いが心を元気づけてくれます。
極道ものに80点つけました…
(2007-12-28)
歳が行けば行くほど…極道物を観るのはイヤになってきてます。笑
…人間が本当の意味で「真剣」に生きようとするならば、
「高邁な目標とは、高邁な手段を選ぶ」事に気づくのが至極当たり前すぎる程の、簡単すぎる「定見」だからだ。
そこに「極道」はあまりに現実的ではない。
…極道ものよりも本当の「悲しい」話は、一般人(堅気)の生活の中にこそ、真実あるもの。
その一点の視点こそを、観る側へ気づかせて欲しい映画でもあった…。
この映画は
「結果的に気づかないところ」で、仮にどんなに良い映画であっても、
「観る人」に選ばれてしまっている感じがしてしまう…そこが残念。
健さんの魅力も、あえて極道に設定しなくても「カッコ良さ」はじゅう分引き出せた筈。
それでは全体に作品が「重い」よりも映画として「暗すぎる」後味になってしまう。
それはそして大きくみればその後味がかえって結局は「軽く」見えてしまってはいないか?と…
それは映画の場合は、大半の世の賢明な「女性が見ない」という厳しい現実に、
どうしても最終的には証明されて行ってしまう…。
…本来が女性にこそ観て欲しい「男の生き様」の話な筈です。
設定が違っても、
若き池上季実子さんの一瞬を切り取った「演技」の場は作れたと思う。
期待もとてもわかるが、健さんだからといって、少しどうしても安直さを感じてしまった…。
ごろつきの「極道を美化する」ような、本来小人の登場する映画ではない筈です。
最後までもっと義理より命を大事にする人間だからこそが辿った…そんな観る側だれもが納得させられる人間ドラマを描いてほしかった…という処で−☆1つです。
これだけ渋い映画も無いです
(2006-01-12)
なぜに高倉健さんは出たり入ったり刑務所の設定が多いのでしょう。
この映画の健さんはホント台詞が少ないですが過去に自分が殺めたあいての娘さんとの出会いの場面では見ているこっちはホントに歯がゆい感じがして最後まで自分の素性を明かせないまま義理をつらぬいてドスを
抜いてしまう・・なにか悲しいですね。ヤクザ映画と呼べるのか判りませんがこの役を出来る人もなかなかいないでしょう、いい映画です。
ヤクザ映画らしくないヤクザ映画
(2005-06-19)
東映がヤクザ映画路線に迷ってた時期に撮られただけあって、今までの路線と全く違ったヤクザ映画に仕上がってます。
脚本も倉本総だけ在って、どこか暖かさを感じます。
全編に流れるチャイコフスキーのピアノソナタが印象的です。
最後は東映ヤクザ映画のお決まりの結末です(笑
高倉健のファンにはお勧めの映画かも。