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フルメタル・ジャケット お気に入りに追加
スタンリー・キューブリック
出版社・発売元:

ワーナー・ホーム・ビデオ

媒体: DVD
ランキング: 16994
発売日: 2003-12-06
レビュー (Amazon.co.jp)
   巨匠キューブリック監督がベトナム戦争に鋭いメスを入れた、衝撃の問題作である。
   アメリカ南カロライナの海兵隊新兵訓練所に入隊したジョーカー、カウボーイ、パイルら若者たち。彼らは鬼教官ハートマンのもとで、毎日地獄のような猛訓練に耐えるが、卒業前夜にパイルが教官をライフルで撃ち殺し、自殺するという事件が起こった。数か月後、ジョーカーは戦地ベトナムでカウボーイと再会、共に戦うべく最前線へ向かうが…。
   殺りくマシンとして家畜のような猛訓練を受ける新兵を描いた前半と、彼らがベトナムで実際に体験する修羅場のような戦場を描いた後半の2部構成で、戦争と、それによって人間性を失っていく兵士たちの狂気を冷徹な視点で追う。
   すべての戦場シーンをロンドンのセットで撮影し、ジャングルがまったく登場しない出色のベトナム映画。(山内拓哉)

カスタマーレビュー

兵器の顔  (2006-04-20)
あらすじについては他のレビューが詳しいので語らない。この作品で注目してほしいのは「顔」である。オープニングのうつろな顔の兵士たち、人間ではないもののような顔に変貌していくレナード、そして主人公の「ジョーカー」。
ジョーカーは民間人を虐殺する味方をよく出来るよと皮肉っぽく笑い、胸につけたピースマークバッジを上官に咎められて言葉をつまらせ、現地でも戦闘部隊ではなく報道員になる。だがその一方で仲間には自分が激戦区にいたかのような嘘をついてカッコつけて冗談を言いタフを気取る。彼は最後の最後まで、兵器になりきれない。だが・・・彼のラストシーンの顔を見ただろうか。へらへらとした笑顔は消えている。それはレナードの顔にも似た兵器の顔だった。「顔」を見てほしい、ストーリーより何より、顔が一番の見所だ
ちなみに、原作の小説もお薦めである。古本屋で見かけたら即購入を勧める。

フゥハハハー  (2006-04-01)
いいぞ ベイべー!
逃げる奴はベトコンだ!!
逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ!!


ホント 戦争は地獄だぜ! フゥハハハーハァー

印象に残る  (2006-01-22)
前後半で内容が分かれていることは他のレビューでも記述されているので特に書かない。そんな中で、前半と後半の比較は特にされておらず、つながりも薄い。しかしながら、同等の戦争映画がいくつもある中でこのような視点から掘り下げてあるのはこれ以外にないと思う。ここには現実があり、目を背くことはしてはならない。現代を生きている人々は今がある以前に、戦争という現実があったことを忘れてはいけない。

「冷たい」映画  (2005-12-30)
 スタンリーキューブリックの映画のユニークな点は 感情移入が極めて難しい点にある。一体 彼の映画を見て「泣いた」という感想を聞いたことがあるだろうか? かろうじて「突撃」のラストシーンの 歌手が歌を歌う場面だけである。因みにキューブリックが亡くなった事に関するスピルバーグのインタビューで この場面が言及され「あれがスタンリーさ」とスピルバーグが感極まった顔で言っていたが それは例外中の例外である。

 そんな「冷たい」映画の一つが本作である。賛否両論出るのはキューブリックの常であり それは置いておいても この映画の持つ冷え冷えとした「冷たさ」は すべての人が感じるのではないか。とにかく主人公の善悪すら定まらず 見ている方も 取り付く島がない。このベトナム映画から 反戦のメッセージを読み取る事も極めて困難である。キューブリックは戦争が善いとも悪いとも言っていない。彼の興味は 戦争を舞台とした 奇妙な人間たちにある。その意味では「地獄の黙示録」に少し似ているが コッポラのような「哲学」にキューブリックが走っているわけでもない。ただ 淡々と奇妙な人間の様相を「冷たく」切り取っているだけだ。

 そんな映画を見ることが しかし かように面白いのが キューブリックの類まれなる手腕である。キューブリックを失った事の喪失感は 今なお深いものがある。

ネタばれありです。  (2005-02-11)
スタンリーキューブリックは歴史に残る映画監督だと思います。ただこの映画でキューブリックは何をしたかったのでしょうか。

映画としては眠くなることもなく普通に見ることが出来ます。でもそれだけです。

前半部分は上官のデブ兵士に対するしごきがメインになるのですが、このしごきは見ていると辛くなりますね。「あーアメリカ軍もこんなしごき方をするんだ」と思い見てました。ただデブは主人公の助けをかりながらすこしずつ成長するのかと思いきやなんか狂ってしまいます。でもなんで狂ったのかという描写がないように思います。単純に訓練が嫌で、という理由なら主人公の助けの描写は不必要だし、自分が狙撃兵になれなかったからというのも兵士の配属が志願なのか強制なのかはっきりさせていないのでよくわかりませんね。

また、ある時主人公もグルになってデブをいじめるわけですが、そのとき主人公は「自分はデブを守ってあげたいんだけど皆の目があるから」いじめたのか、「単純に腹が立っていたのか」わかりません。後者のほうが強い感じがしますが、するとやはり描写不足です。現にデブを助けているわけですから。仲間とデブの悪口をいうっていう描写が欲しいです。

後半は戦場のシーンがメインになるのですが、なにを描きたいのかわかりません。結局描き方はいつものアメリカ映画と同じように「アメリカの美化」に尽きると思います。最後に狙撃兵を倒したあと、たとえ敵でも情をもって接するという描き方が、途中にある農民たちをゲームでもしているかのように殺している兵士に対しては笑顔いる描写があるので支離滅裂で腹が立ちます。

結局すばらしい映画監督の駄作ですね。たとえ天才でも駄作はつくるものです。キューブリックだからいい映画というのはおかしいです。でもまあ戦場の映像は評価できると思うので星は二つです。

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