ビシッときまった制服姿ののトラボルタ
(2003-04-15)
将軍の登場と共にのりのよい南部の黒人グループの歌が流れ、ストーリーに大いに期待が膨らむ。そしていきなり起こる殺人。本筋とは無関係ながら、トラボルタの立場がよくわかる始まり方に思わず引き込まれる。恋人役のマデリンストウが美しい。ジェームズウッズ、ティモシーハットンらの個性が光る。「レイプよりも悪い事」それがキーワードとなって話は展開する。
特典映像で紹介されている2通りのエンディングについては、やはり本編通りでよかったと思う。個人的には本編に使用されたBGMが大いに気にいりました。CDにでもなっていれば欲しいです。
心を揺さ振る不幸な女性の物語
(2002-06-26)
小説と映画の相違点でも、お楽しみがいっぱい。例えば、キーとなるシーンの過激な描写。残忍な犯罪の被害に遭い、選択肢の無い狡猾で理不尽な取り引きを課せられた痛みを、その映像を見せられた事によって、より被害者に近い視点で感じる事ができる。また、キャンベル大尉には、小説に無い救いが用意されている。私は小説版も大好きだけど、どちらにせよ、彼女の人生の結末はかえようが無いのだ。その悲しい運命に胸が詰まった。
エリザベスを演じるレスリーはとても魅力的。トラボルタ演じるブレナーとの場面での士官然の凛とした彼女こそ、「レイプより悪い」運命に弄ばれなかったならそうであった本来の姿なのだろう、と思わせる所など、ほんとに素晴らしかった。その姿に、もう一度会いたくて、涙の乾かぬうちに、またみてしまうのだ。その魅力は私に、ブレナーもエリザベスに惚れていたはずだ!そうに違いないとさえ思わせるのだった(違います)
特典の吹き替えと監督のコメントも作品理解を深めてくれました。
原作とは別のもの
(2002-04-28)
アメリカ南部の雰囲気は音楽や映像からよく伝わってくる。また、物語の中心人物である将軍の娘はイメージにぴったりの役者を選んでいると思う。しかし将軍の娘の名前や事件の設定などが原作とはかなり異なっているので、原作を読んで期待してみるとがっかりする。特に切れ者で皮肉屋の主人公が原作の中で時折もたらしてくれるクスクス笑いが映画にはないのが残念(これがいいのに)。敬礼などがだいぶ省略されており、階級を重んじる軍社会の空気感もきちんと表現されていない。別の話だと考えた方がいいだろう。