一作目だけなら星5つ
(2004-03-27)
「ダイ・ハード」の面白さは、女房にガツンといえないちょっと情けない高所恐怖症の刑事が、偶然にも「高層」ビルという密室の中で事件に巻き込まれて「どーしよーどーしよー」と思っているうちにもんのすごいことをしてしまうという痛快さにあった。
タイトルの「なかなか死なない人」というのもウィットに富んでいるように思った。
それが「2」になるといきなりスーパーマンになってしまい、密室性もないのでスリルも何もなくなってしまった。
部分部分のアイデアはすごく面白いのに、一本の映画としては凡作、というレニー・ハーリンらしい映画となった。
この監督の起用はいまだに失敗だと思う。偶然にも前の方で間違えてらっしゃる「エイリアン3」の監督の今をときめくデヴィッド・フィンチャーとはその後の作品でもえらく差がついてしまった。
「3」は再び「1」のジョン・マクティアナンが監督をしたが、ジェレミー・アイアンズの役どころやサミュエル・L・ジャクソンの掛け合いも面白く、それなりに楽しめる。
が、それでも「1」にはとうてい及ばない。「まー面白いかなー」どまり。
シリーズ化せずに続編ができなければマクレーン刑事はユニークなキャラとして、また映画もユニークなアクション映画として、今以上に語り継がれたように思うのは私だけでしょうか。
究極仕様。
(2004-02-16)
何と言っても3作セットなのが嬉しい。しかも価格も良心的なのが嬉しい。そして究極は仕様が嬉しい。まずはDTS収録。これはダイハードのような作品の為にあるといっても過言では無いと思います。大迫力の音響を是非体験して下さい。そして特典ディスクがまた嬉しい。特に未公開シーンやもうひとつのエンディング等が収録されており、ファンには堪らない仕様であると思います。作品の内容としては文句無く1は最高、2や3も秀逸な出来であり、見応え充分のである事は間違いありません。鑑賞用としてもコレクション用としても、どちらでも満足させてくれる仕様であると思います。
ダイハード3部作がお得なセットで登場
(2002-11-22)
言わずとしれたヒットシリーズ3作がセットになりました。
1は,B・ウィリスとマクティアナン監督の出世作となった名作。大企業の超高層ビルを乗っ取ったテロリスト,そんな奴らに1人で立ち向かう羽目になった不運なマクレーン・・・細部までうまく作られたストーリーを絶妙の演出で大迫力&テンポ良くみせてくれます。☆5個!
2は,ハーリン監督に交代。今度は空港が舞台。残念ながらハーリンの演出はテンポ悪く,戦闘シーンにも無理が・・・しかし基本ストーリーが良くできている佳作です。☆3個!
3は,再びマクティアナンが復帰。なんと今度はニューヨーク市街が舞台。演出に全盛期のキレがないのはちょっと残念ですが,代わりに時間とお金をかけて丁寧に作り込まれており好感が持てます。マクレーンが自ら事件に乗り込んだり,仲間がいたりするのはダイハード的でないですが,ストーリーも良く考えられています。☆4個!
テロリストものの代名詞的存在となったダイハード,まとめて買って損はないでしょう!
人気シリーズが究極エディションで復活
(2002-07-01)
これで9800円は安い。1作目は言うまでもない秀作。とくに冒頭30分の主要人物たちのドラマの見せ方はうますぎる。これがローラーボールの監督の作品とは思えない。
2作目はエイリアン3の監督を降りた後のレニー・ハーリン監督作。公開当時は航空会社からあんなテロはありえないとクレームがついたが、少々無理があってもぐいぐいと引っ張っていくハーリンの技量は見事。テロリストは多分シリーズ中最強。大虐殺的な報復テロ場面に批判があったが、あれは目的のためなら手段を選ばないテロリスト達の冷酷さを示す場面でもある。
3作目も個人的には秀作。テロリストと主人公2人の取り引きやカーチェイスに迫力があった。もとはリーサル・ウェポン3に利用される予定だった脚本を転用したため、リーサル・ウェポンを彷彿させる作品でもあった。ラストはあっさりしているが、どうもこれは意図的な気がする。
今回の特典DVDはすごい。収録時間もすごいが、初公開の未公開シーンは必見。1作目の未公開シーンはそこそこだが、2作目はなかなか。暴力的、テンポが鈍る理由でカットされたのだと思うが、ぜひともカットしないでほしかった。とくに注目すべきは3作目の別ラスト。ノベライズはこの別ラストで終わる。3作目は公開が延期されたのだが、その理由はラストシーンの変更のためであった。ラスト差し替えの理由がDVDで述べられているが、もっともな理由だし、あの別ラストはあっけなさ過ぎる。
本来なら一部の映画関係者の間でしか知り得ない裏話を映画ファンが堪能できるなんて、DVDの凄さを再認識。監督の映画解説も必聴。
なんでこいつ死なないんだろう
(2002-06-18)
凄まじい弾丸の嵐の中を駆け抜けるマクレーン。
全身血まみれになりながら突進するマクレーン。
ビルも飛行機も容赦なく吹っ飛ばすマクレーン。
善良な市民を平気で事件に巻き込むマクレーン。
それでも絶対に、絶対に死なない、マクレーン。
これはある意味、ギャグだ。
主人公はいつもギリギリの線を歩いているのに、
観ているほうは何となくニヤニヤしてしまう。
『なんでこいつ、死なないんだろう』
アクション映画の中のアクション映画だ。
3本同時に楽しめる。マクレーン刑事を拝みにいこう。