成功してもその後味は重苦しく、心地良い物ではない
(2008-05-18)
名声を得て他界した資産家が残した一本の8mmフィルム
それは残虐なスナッフ・フィルム(殺人フィルム)だった。
資産家の未亡人の極秘依頼により、殺人の真意を調査し始めたウェルズ(ニコラス・ケイジ)
彼は、愛する妻と幼い娘、マイホームと何不自由ない幸せな人生を送る一人の私立探偵だった。
しかしフィルムの出所を調査するうちに、危険で異常なアンダーグラウンドのポルノ世界へと足を踏み入れて行く。
そしてフィルムの真相を知った彼もまた・・
異常なポルノ世界とは無縁の家庭的な私立探偵が
その頭脳と行動力を武器に徐々に異常な地下世界とフィルムの真相に迫っていく様は
サスペンススリルの作品として引き込まれ秀逸である。
しかし最後の結末は正直賛成出来ない。
正義と怒りに身を任せて何をやっても良いわけではない。
絶対に許せない、平然と生かしておく事は出来ない。
その気持ちは良く分かるが、他にも方法はあったはず・・
強い刺激や異常な性描写に弱い人にはお奨め出来ない。
報復は成功したとしても、その後味は重苦しく、一生後悔と悪夢が付きまとうのだから・・
ネタバレ注意
(2003-12-10)
富豪が残したスナッフ・フィルム見つけた未亡人がフィルムの真偽を調査を私立探偵に依頼することに始まる物語。あの ”SE7EN (セブン)” と脚本家が同じということを思い出して初めて見えてくる部分が多い、やはり人間の暗部に焦点を当てた作品といえる。
結局、この映画は”SE7EN (セブン)”で自ら世に問うた問題に対する脚本家の(苦渋に満ちた)答えなのだと思う。一体人間のエゴを、欲望を誰がどのように裁くことが出来るのか?わずか一つの例に過ぎないけれど、このような犠牲を生んだエゴを裁くというのは、このようにすることしかないのではないのか?主人公の苦悩はそのまま脚本家の苦悩であると思うのだ。
恐るべき犯罪者が同時に敬虔なキリスト教徒として見なされている、という設定。あるいは、あのようなどこにでもいるような優しい顔つきの人間を敢えて選んだということが、逆に恐ろしい。
余談ながら、フィンチャー監督の2作目「ゲーム」は映像こそ「セブン」に匹敵する迫力を醸し出していたが、肝心のストーリーが陳腐極まりなかった。結局「セブン」を傑作たらしめたものは、脚本家の力だったということが明らかにされたように思われた。
個人的には・・・
(2003-07-29)
この作品は気分爽快になるようなものでは決してありません。
娯楽性は0と言ってもよいかもしれません。
むしろ、気分を害する方のほうが多いでしょう。
精神が直接切り込まれるのです。
しかし、裏社会を題材にしている以上、そうでなければならないと私は思っています。
綺麗な世界を描いているわけではないのだから。
この作品をビデオレンタルしたのは確か4年ほども前のことなのですが、いまだに内容がかなりはっきり思い出せます。
それは、それだけ内容がしっかりしたつくりだからではないでしょうか。
ラストは、上手くいえませんが、かなりグッとくるものを感じました。
この作品に対して否定的なかたが多いようですが、個人的には星5つつけてもよい良作だと思っています。
あまり気分は良くないサスペンス
(2002-10-23)
実際の殺人ビデオを追う探偵の悪夢の世界
非常に嫌な気分になります。
EDで少し中和されますがそれでも厳しいです
精神的に丈夫な人が見てください
それ以外の人は観ない方が良いです。
私は駄目でした
よって星二つ
お勉強になりました
(2002-10-13)
私は「スナッフフィルム」という物の存在をはじめて知りました。それがどんなにおどろおどろしいものであるか、それも知りました。
ニコラスふんする探偵が何よりも大切に思い、ほとばしる愛をもって守る家族の存在とは、全く正反対の世界を彼自身もはじめて知り、戦いを挑むのです。
これは「ああおもしろかった」というような娯楽作品ではありません。
人によっては気分が悪くなるかもしえません。でもラストシーンを見れば、心和むでしょう。救われる思いがします。
これを見て、ジョニーデップ主演の「ブレイブ」がどういう話であったのか、やっとわかりました。「8mm」を見てから、「ブレイブ」を見ればよかったのですが、残念ながら私は順番が逆でした。