市川準ワールド!!!
(2003-01-27)
この映画は、椎名誠の原作に、『病院で死ぬということ』に見られる市川準監督の独特な芸術的センスを加えることで、とても面白みのある映像表現に成功しています。
前半の、ただひたすらに流れるタクシーからの情景。また後半の、絵画を思わせる異常なまでの妄想シーン。
これらの表現一つ一つが、『たどんとちくわ』の、危なくも普段の生活とは紙一重の妖しい世界を見事に演出しています。
役所広司と真田広之による、「キレる」という極限の心理状態の表現にも惹きこまれます。
これだけの役者が揃っていて、何故!?
(2002-10-02)
椎名誠の原作に役所広司、真田広之という良い役者がそろってこれはないだろう。
前半が役所広司、後半が真田広之で、前半と後半をつなぐネタが挿入されていて、「パルプ・フィクション」の味を狙ったのではないか?と思わせる。
前半は、タクシーの運転手が客に切キレる話で、後半は、作家が妄想の世界に浸り、これも切れるという話。
殆んど盛り上がりなく、特に後半は、大袈裟な妄想世界が延々と続き、見るに耐えない。
これだけの役者が揃っていて、何故こんな風になってしまったのかを、考える為の材料として有意義かもしれない。