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2008/09/05 23:49:44 現在
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SMOKE お気に入りに追加

出版社・発売元:

ポニーキャニオン

媒体: DVD
ランキング: 15245
発売日: 2002-03-20
レビュー (Amazon.co.jp)
   人気作家ポール・オースターが、自身の短編を脚色。監督は香港出身のウェイン・ワン。NYの下町ブルックリンを舞台にした群像ドラマだ。本作の魅力は、ブルックリンの街に限りなくなじんでいる俳優たちだろう。10年以上もの間、毎日、同じ場所にカメラを向けるタバコ屋の店主にハーヴェイ・カイテル。店の常連客で、店主の写真のなかに亡き妻の姿を見つける作家、ウィリアム・ハート。そこにもうひとり、作家を交通事故から助け、父親を探す黒人少年。映画が進むにつれ、3人それぞれの家族関係が浮き彫りにされていく。
   ドラマチックな展開が用意されているわけではなく淡々と進む物語だが、その分、要所でドキリとさせる一瞬が訪れる。たとえば、凍死した父を発見する息子が、すでにそこで眠る父の年齢を越えていたというエピソード。また、強気を貫いてきた娘が、両親に背を向けられたときに浮かべる悲痛な表情。そんな心に引っ掛かる映像の数々が、じわじわと感動を高め、締めくくりは、すべての人を優しく包み込むような「いい話」。上質な文学作品の香りが漂う、逸品だ。(斉藤博昭)

カスタマーレビュー

至福のリラックスムービー  (2008-02-25)
この映画を見た時、食事が一段美味く感じましたね 男ばかり3人の人生模様の描写が実に
素晴らしい映画です そしてラストのクリスマスの話が良いそのあと二人の男がタバコを
一緒に吸います そのときのタバコが美味しそう 見てるこっちがウットリして見とれちゃいました
これは正に映画の宝石ですね

純粋で高貴で真摯な人間ドラマの秀作  (2007-11-20)
 街角のタバコ屋を舞台にスランプの作家や、大金を拾った少年、毎日同じ時間に街の写真を撮っているタバコ屋の主人と、その元妻の人生模様を淡々と描く秀作。
 印象的なエピソードや会話が多く、雪山で遭難した男の息子が25年後に、父親の冷凍保存状態の遺体を発見したが、自分の方が年上になってしまった話や、タバコの巻紙に自分の著書を使ってしまった作家の話などが面白かった。またタバコ屋のオーギーのセリフも「通る人は同じ顔だったり違った顔だったり、違う顔が常連になっていたり、常連が消えていったり」とか「人生なんて明日明日の連続だ。時間は同じペースで過ぎていく」など名セリフが多く、これは優れた脚本を書いた原作のポール・オイスターの才能なのだろう。
脚本だけでなくウェイン・ワン監督の手腕も確かで、ラシードが父親に自分の名前を告白した後のポール、オーギー、ラシード、ラシードの父親とその家族のピクニックのランチの静かな余韻から、のっそり進む高架電車の風景を挟んで、クリスマスの話を延々とするオーギーに静かに寄っていくカメラまでの演出は圧倒的に素晴らしい。この最後の長丁場でのハーベイ・カイテルの演技も感動的で、個性派スターのカイテルが名優の仲間入りをした瞬間だった。もちろんウィリアム・ハート、ストッカード・チャニング、アシュレイ・ジャッド、フォレスト・ウィテカーも名演だったが、ラストのクレジットにかぶるクリスマス・ストーリーの盲目の母親役の演技も素晴らしかった。
あまり、メジャーな作品ではないけれど紛れもない傑作。

G・デッドファンは観ているのだろうか?  (2007-06-17)
ポール・オースターが名曲"SMOKE GETS IN YOUR EYES"とシンクロした佳作。いろんな伏線はあれど、さすが脚本がよくできている。趣味の良さがわかるのは、今は亡きジェリー・ガルシアによる”煙が目にしみる”が流れるところ。これをプラターズでやったらすべて台無し。最後の最後にグラッときました。

あまり有名でないが確かにある名作  (2007-04-07)
様々な小ネタを散りばめながらも焦点をラストに絞り淡々と見せる非常にスタイリッシュな映画だ
あまりにスタイリッシュでどの棚にDVDを入れてもフィットインするに違いない本作
日常会話とちょっとした動作だけでライトセーバーもマフィアもなしに観客に魅せる様はジャームッシュの作品も彷彿とさせる
なんか個人的にラストは最高なんは前提ですが、どれだけ盲目の老婆を哀れに思うかが、この作品の感動度数に比例するような気がしてきた・・
なんでこんな感想になってしまうのか
普通に暇人同士の寂しいやつが寄り添っただけなら感動も何もなかったはず
でもなんかいいっす

アメリカでは出せない空白。間と呼ばれるもの。映画編。  (2006-10-09)
ここに出てくる登場人物たちは(嫌いな物言いだけど)いわゆる”負け組”の人間達。
劇中で語られる

”煙にも重さがある”。

そんな風が吹けば消えてしまうような負け組の人間達の人生にも重さって物があるんだ。
と物語のテーマが冒頭で寓話的に語られる。

もちろん”負け組の”本人達はそんな枠組みを”どうでもいいよそんなこと”
と鼻で笑ってしまう強靭さを持ち日々を生きている。

それこそが魂の強さで重さなんだと。

そのテーマを監督は物語で声高に語る事無く
登場人物たちのストーリーを淡々と描く事でそのテーマを滲ませていく。

もちろんラストの『オーギーレンのクリスマス』はすばらしい。
それよりももっと心が鷲掴みにされたシーンがある。

したたかに生きるうち大人びた父親を捜す黒人少年。

彼が感情を爆発させ登場人物たち全員を巻き込んで父親とドタバタの大乱闘になってしまう。
次のシーンは全員が疲れ果て、気まずさからか全員が押し黙って庭のテーブルに座っている。

カメラはその沈黙をずっーと写している。

誰も身動きをとらない。

沈黙が流れる。

ふっと少年が赤子の頭を撫でる。

母親が少年に目をやる。

こういう沈黙の”間”をアメリカ人の監督だったら撮れなかっただろう。

この香港出身のウェインワン。最近の作品はよくわからない物が多いが
この『スモーク』と『ジョイラッククラブ』は傑作。

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