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ナチュラル ― コレクターズ・エディション [DVD] お気に入りに追加

出版社・発売元:

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

媒体: DVD
ランキング: 53344
発売日: 2002-04-05
カスタマーレビュー

挫折から這い上がる男の物語  (2008-07-25)
天才ピッチャーロイ・ハブスは、デビュー前から大リーガーを討ち取るほどの実力の持ち主だった。しかし恋人にしばしの別れを告げ、入団テストを受けるためシカゴへと向かう列車の中で出会った謎の女に彼は撃たれてしまう。
それから15年後、弱小チームニューヨーク・ナイツに、プロ経験のない35歳のルーキーがやってきた…。

これは、挫折から這い上がる男の物語です。
大リーグの全ての記録を塗り替えると自ら豪語し、実際にそれが可能なだけのナチュラル(天性の才能)を持った男が、ただ退屈な人生に刺激を与えるためだけに有名人を銃撃する女(実際にあった事件をモデルにしています)のために大リーグのピッチャーになる夢を奪われてしまいます。
しかし彼は15年後、野球に戻ってくるのです。ピッチャーではなくホームランバッターとして。父親が死んだ日に稲妻に打たれた木で作ったバット『ワンダーボーイ』を手にして。

これは長所と短所がはっきりしている映画だと思います。
野球をちょっと知っている人なら、この映画の野球シーンのありえなさに苦笑せざるを得ないでしょう。他にも、主人公が同じ女に何度も簡単に騙されるなど、ちょっと演出が雑だなと感じます。
しかし、そんな短所を補ってあまりある爽やかさがこの映画にはあります。

父から託された白球とナチュラル。
彼の夢は一度は運命の力によって断たれます。
しかし彼は戻ってきます。「野球が好きだ」から。
そして彼は白球を託すべき息子が見守る中、最後のバッターボックスに立ちます。

これは素晴らしい野球映画。そして父と息子の物語です。

R・レッドフォード最後の「男前」映画だ!  (2008-01-31)
ファンタジーとノスタルジーが”ベースボール”という器の中でミックスされて他に類のない作品に仕上がっています。
見事な撮影、豪華な美術、どんピシャな音楽、そして贅沢なオールスターキャスト。
アメリカ映画の力技が見事に生かされた作品だと思います。
ただ、「野球」という非常にリアルな素材をほとんどファンタジーとして描くスタイルは好き嫌いが分かれるのも事実なようです。

初めて見た時の印象は実はこれは「野球映画」ではないでしょうということでした。
ずばり「父と息子」の物語と見ました。
主人公、ロイは亡くなった父の庇護(手作りのバット)によって一度は踏み外した道を再び邁進してゆきます。
しかし栄光に近づいた彼に最大の危機が訪れるのですが、そこで彼に伝えられた「ある事実」。
それによって彼は否応なく父から独立しなければならない事を悟ります。
そこで彼が自ら活路を切り開くために選んだ方法とは?

その彼に訪れる祝福の壮麗さはファンタジックで過剰なほど感動的です。

父から子、そしてまたその子へと引き継がれるサーガ。
アメリカンカルチャーにおける野球の精神性が見事に生かされた展開に唸らされました。

キャッチボールに始まってキャッチボールで終わる物語。そう言えば、「フィールドオブドリームス」も「父と子と野球」の映画でしたねぇ。
父親と息子のキャッチボールというのはやはり特別なことなのだ。

野球は間を楽しむスポーツなのです  (2005-10-29)
ピッチャーが力をこめて投げる。
バッターがじっと待ち構えて打つ。
飛んで行くボール。それを眺める観客。
ただそれだけの、数秒の出来事だが、この一連の動作の間には
いろんなものが存在することを、この映画は教えてくれる。

そうか、年を取ったからこそ、目に見えない大切なものを
追いかけられるようになるんだろうな・・・

野球の基本はキャッチボールなのだ  (2004-08-03)
1918年、ネブラスカ。天性の才能(ナチュラル)を持つ野球少年ロイ・ハブスは、投・攻・守どれをとっても大リーグ並み。父の突然の死後、ロイは雷で真っ二つに裂けた樫の木を削って手製のバットを作り、ワンダーボーイと名づけた。それから6年が過ぎ、20歳になったロイ(ロバート・レッドフォード)は、将来を誓い合った幼なじみのアイリス(グレン・クロース)に別れを告げ、希望に胸を膨らませながらシカゴへと旅立つ(20歳のレッドフォードとG・クロースは無理がある~笑)。シカゴに着きホテルに入ったロイは、列車で出会った謎の女ハリエット(バーバラ・ハーシー)に呼び出され彼女の部屋に行く。そのとき、ハリエットの手に握られていた拳銃が火を吹いた・・・・・・・それから16年後のニューヨーク。お荷物球団ニューヨーク・ナイツのベンチに35歳のルーキーが現われる。

ピューリッツァー賞受賞バーナード・マラマッドの原作を、「ダイナー」「レインマン」のバリー・レビンソン監督がドラマチックな演出で映像化。ロバート・レッドフォードがアメリカン・ドリームを体現する素朴で誠実なヒーローを好演している。映画の大詰め、ここで1本出ればという場面でロイのワンダーボーイが折れてしまう。すると、ロイにバット作りを教わったボールボーイが、ワンダーボーイと刻まれた手製のバットを手渡す。このシーンは、野球が持つ素晴らしさを象徴していて、思わず感涙。

“囲われる女”をやらせたら右に出る者がいないキム・ベイシンガーが「LAコンフィデンシャル」と並ぶハマリ役を得て輝いている。ブレイク前のグレン・クロースがロイの幼なじみで貞淑な女性を演じているのも注目。「フィールド・オブ・ドリームズ」でもテーマとなっていた父と息子の関係が描かれているオープニングとラストシーンの時を経た呼応は、まったく見事と言うしかない。1984年劇場公開作品。とにかくベースボールが好きで好きでしょうがないファンにはたまらない野球映画の傑作だ。

この雰囲気が好き  (2004-03-08)
レッドフォードの雰囲気を生かした傑作です。彼の映画は時として説教くさかったり政治を感じさせたりするものがあって、それが嫌な人もいるかもしれません。この映画も穿った見方をすると彼の思うヒーローとはみたいなものがあるのかもしれないですが、普通はそういうことを感じさせないくらいよく出来上がっています。共演のキム・ベイシンガーが、後にアクターズ・スタジオで、"あのレッドフォードと共演したのよ"、ともう本当にあがってしまった様子を語っていました。フワーッとした気持ちいい映画に仕上がっていて、野球というスポーツがアメリカでは特別なんだなと感じます。ホームランになる滞空時間の長い白球を見つめる色々な人の思いが伝わってきそうです。その時の音楽やら花火やらが良く合っていました。

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