悲しすぎて涙が出る
(2008-02-20)
かつてこれほどに悲しく悲惨な物語はあったのでしょうか。原作のるろうに剣心を知る人であればやはりハッピーエンドが見たいものです。あれほどの剣豪であった剣心であれば何かを悟ることもできたのではないでしょうか。病におかされてからの一生をもう少し違う視点をもって生きて欲しかったです。己の過去の罪に目を背くことができない剣心を薫は知っていたようですが、この結末はあまりに悲しすぎます。
よく練られた作品で非常に深い最期ではありますが、やはり認めたくないものがあります。
このようなラストもあるということを自分に言い聞かせることが原作ファンとしての最善だと思います。
原作フリークとして・・・これは・・・・
(2008-01-15)
原作(漫画)やアニメの大ファンがそのままのイメージで見てしまうと失望してしまう恐れがあります。
「暗い!暗すぎる!!!」「るろ剣にあるまじきこのダークな最後は一体何!?」といった感じで・・・・。
この作品では、今までの「るろ剣」の大きな魅力であった「喜怒哀楽」の絶妙な表現も、一部分(哀)だけが異常に誇張されていて・・・・
本当にこれがあの明るく楽しく、最後はハッピーエンドな「るろ剣」なのか!?と思ってしまいます。
それが、芸術的表現なのだと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが・・・。
ですから、私同様、原作フリークの方々は今までのイメージを一度リセットしてパラレル的な感覚で見る事をお薦めします。
映像や音楽等のクオリティーは格段にレベルアップしていますし、内容や作中のテーマ等々も相当凝っていますし、楽しむには十分な作品だと思います。
ただ、繰り返しになりますが、旧来のイメージを払拭せず今までのイメージの延長線上で見たら、私のように、「こんなのるろ剣じゃない!!」と感じてしまうかもしれません。
おそらく
(2008-01-08)
私の意見は原作ファンの方々にとって邪道だろう。だが、書かせていただきます。
私が、原作で唯一、一番嫌いで、気に入らないのは巴のことを剣心が何度か「幻だ」と言って、まして最終回近くでお墓の前で「さようなら」と言っていることです。死んでしまった人間ですが、剣心自身をかえた初めての人だったんじゃなかったの?と、どうも納得がいきませんでした。
だか、このDVDでは巴が出ていないのにも関わらず、剣心や薫の心の中に色濃く存在しています。剣心の罪の重さが、薫の嫉妬がよく伝わります。
巴や殺めた人々のことを思い、人々を救う旅に出た剣心。薫のために帰ってきた剣心。二人の女性を愛しているんだと思いました。
動乱の中で生きた男の最期の姿を見てください。
お疲れ様
(2007-09-20)
原作を観てた分、最初はかなりへこみました。
何回か観てるうちに当時の時代、人の行動や心情などをリアルに描いた以上は、星霜編の終わり方は必要だったのかなと思っています。私はあの終わり方はバットエンドではないと思っています。薫と無事に再会できたし、十字傷のシーンでは剣心がいい顔をしていた(ように見えた)事や、薫も愛してる人が苦しむ姿を見てるのは何よりもつらい事だと思うから、すごく悲しいけれど、ほっとした部分があります。
いろいろ考えるさせられる作品だと思います。
彼と贖罪の終わり
(2007-02-25)
集英社ジャンプコミックス刊・和月伸宏原作
「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー」のその後を描いたOVA作品「星霜編」の下巻DVDです。
舞台は日清戦争の勝利に沸く明治29年。戦う人々のため大陸へ渡ったまま
帰らぬ剣心を待つ薫をメインに構え、二人の過去と最期の姿を丹念に描いた最終章です。
上巻最後の「人誅編」から雪代縁が登場し、本作のテーマをさらに色濃く表現します。
再会した二人の友情と薫の愛情の姿にも胸を打ち、贖罪を終えた彼の姿に驚き、感動必至です。
『星霜=年月』の名の通り、原作のその後の二人の苦難と物悲しさが特出されている展開は見応え充分。
安易な剣劇アクションではなく、真っ向からその晩年の姿を描いた製作者の姿勢にも感心させられました。
賛否両論を承知の上で、ビデオ作品ならではの媒体を生かした渾身の完成度に圧倒されます。
本作は完全に原作既読者向けに製作されているので要注意です。
また、OVA「追憶編」との繋がりも若干あるため、そちらも押さえておくとより楽しめます。
リニアPCM音声の音質の抜けの良さも、重厚な音楽に拍車を掛けており好感触。
ただ、画質面では輪郭にボケやモアレのようなノイズが目立っていたのが残念です。