佳作SF映画
(2003-11-20)
先日、十数年ぶりに観直しました。
S.キング原作がどうこうというよりも、映画として非常に良くまとまった
佳作だと改めて感心しました。ウォーケンが最も輝いている映画だと思う。
キング原作のSF物で、良くここまで簡潔に、かつきれいにまとめあげたもの
だと思います。(笑)
しかしこのあとのウォーケン氏、「あらら」というような作品に数多く出演
して、なんだか中途半端に役者生命を保っているように見えるあたり、本人の
キャラクターポジションとも相まってまるでルトガー・ハウアーの様と思って
しまうのは私だけでしょうか。(好きなんですけどね)
飛び抜けた傑作!!
(2003-05-09)
原作S・キング、クリストファー・ウォーケン主演、D・クローネンバーグ監督作品で、タイトルが「デット・ゾーン」と、これだけコワモテを並べれば、どんなに凄い炸裂映画かと思いきや、これが、情緒に満ちた"けれんみ"たっぷりのアンビリーバブル・サスペンスの傑作。
おそらく、キング原作映画化作品の最高峰と言い切っても良い。
映画好きでも、クローネンバーグが肌に合わず未見の人は、人生最大の過ちを犯しています。必ず観て下さい。
ラブストーリーとして楽しめますよ!
(2002-06-07)
この映画のラストシーンの切なさは、今に思い出しても、涙で視界がにじむほど。
いろいろな角度から語れる映画なんですが、究極のラブストーリーっていう点でおすすめしたい。
誰かを愛するって言うのは、ここまで厳しい決断を迫るものなのか。
世界のためや、大儀のために、誰も死にたいとは思わない。
誰かを愛するから、自分を犠牲にしても守りたいものがある。
と、超能力者のジョニーは、ある決断をし、そして、その彼が得たものは……ってのが、ラストでわかります。
冒頭、ジョニーがデートに行って遊園地で遊ぶシーンがあるのですが、そのシーンが妙に
くっきりと瞼に焼き付くんですよね。おそらく、普通に生きていた彼が、普通の人間である幸せを失った
衝撃が大きさを印象づけた!い!んでしょうが、その辺の映像の配分や計算は、さすがクローネンバーグ。
次第に特殊な能力に追い込まれて、愛を諦めてく過程が、ひたひたとしみるのです。
冬のカナダで撮影した映像も、ジョニーの心象風景のように荒涼として、美しい。
“クローネンバーグ…きもい”と避けていた人も、グロテスクな描写が少ないので、
安心して楽しめます。
クローネンバーグ監督の商業的成功第1弾
(2002-03-22)
S.キングの原作にも涙しましたが、クローネンバーグ監督の渋く抑えた演出とクリストファー・ウォーケンの悲しげな表情がマッチして、切なく辛いエンディングを盛り上げていきます。
脳の障害と引き換えに常人にないESPを手に入れてしまう主人公の悲哀は、迫害されるエスパーものと同工ですが、それでも使命に燃えて一直線に生きようとする主人公の姿勢がまさしくキング的。ややもすれば無為な時を過ごしてしまうわれわれ凡人の胸を鋭く抉る設定です。そういう意味では、結末は主人公とその周辺の人々にとっては悲劇的なんですが、決して無駄死にでなかったと納得させるものに仕上がっています。
それにしても、ウォーケンの悲しげな表情は『ディア・ハンター』と同様、あるいはそれ以上に胸に迫ってきます。『スリーピー・ホロウ』の恐ろしげな表情とは正反対です。さすがにアカデミー俳優、役者やのぅ。
いいです
(2002-02-27)
スティーブン・キング原作の映画の中で、最も完成度の高い一本だと思う。クローネンバーグ独特の映像世界と雰囲気。ラストも感動。言うことなす。