学生映画のカリスマ石井聰亙の一般映画進出作
(2006-03-03)
石井聰亙が学生時代に自主制作した(8ミリだったと思うが16ミリかも)映画をメジャー化した作品。当時、石井は学生映画界でカリスマ的人気があった。8ミリ版はいまはほぼ確実にみることの出来ないが、雰囲気は似ていたと思う。近年、アメリカなどでは学校での銃乱射がしばしば発生している(コロンバイン高校など)が、この映画は、アメリカでも銃乱射事件がほとんど発生していなかった時代に、銃乱射を描いた(まあ、いまの銃乱射と動機は違うけど・・)という点できわめて画期的である。石井の若いエネルギーと時代を先取りしたセンスがいかしている。当時、ポルノ路線を展開していた日活が一般映画にも(再)進出しようとしてとった映画なので、微妙にロマンポルノっぽい演出が目立ち、明らかに文脈からは必要がない浅野温子の一瞬の裸がでるが、こういうのはやらないほうがよかっただろう。
おもしろいテンションの高い映画でした。
(2004-09-23)
なにか、スピード感があり、意外と面白かったです。しかし今の時代には通用しない映画でしょう。というのはこの映画はバイオレンスものでしょうが、それでもこの映画の時代には教師に威厳がありました。今は教師が犯罪はするし、生徒は引きこもり、殺人はするという世の中なので、この映画は、まだほのぼのした動機ですしまじめな生徒の暴走に過ぎません。
内容は進学校で落ちこぼれた生徒が差別に逢い、教師を撃ち殺すところから始まります。この銃は銃砲店で店番の隙を狙って盗んできたものでした。なぜ殺したのか?それは受験の模試で成績を上げられなかった同級生が自殺するところから、受験重視の教育に疑問を持っていたからです。この映画はこのように受験で人間性まで決定するかのような風潮を批判もしているのだと思います。
そのあと警察が来るから、仕方なく校舎の中を逃惑っていたら、何人かが犠牲になっていくのです。
この警察は射撃隊まで出動させ、まるで「明日に向かって撃て」のような状況になります。
そのなかで最後に残った女の子の人質とある程度、意思疎通が出来るのですが、その女の子は射撃隊が間違って殺してしまいます。これで逆に人がいなくなったので警察は一斉に踏み込んで逮捕するという結末になるのですが、警察の不手際がかなり描かれている映画なのであまり上映される機会は少ないような気がします。
しかしある程度テンションは高く、ひきつけられる映画でもあることは事実ですよ。
浅野温子さんが初々しいですねえ。
身につまされました。
(2002-08-20)
常に汗をかいている登場人物達。一気に破滅に向かう物語。危険な映画ですが魅力も感じます。