だからこそ…
(2008-08-25)
人間の人生は真剣、懸命だからこそ滑稽である。 と、私に思わせしめた作品でした。 メインのおじさんは途中から完全に自己の中で開眼してますね。あそこまでいききった人間の繰りなす発言が笑いにならない訳がないです。ゲイと勘違いし、キスを迫るおじさんのシーンや息子の男色を疑い、逆になじられるシーンでは、滑稽な程に哀愁を感じ笑わずにはいられませんでした。
アカデミー5部門受賞納得の超大作
(2007-01-05)
正義か悪かならいいやつと悪い奴を作ればいいから簡単だけど
この作品に、でてくる人間像はかなり精巧かつ繊細で、今にも崩れ落ちそうな雪の結晶のような頑丈なのか、もろいのかも分からないようなそんなような・・
二回目見てやっと分かった
ナチの皿はゲイ本を隠すためのカモフラージュだったことに
ゲイが尋ねてきたときのケビンスペイシーの紳士な対応に胸を撃たれた
自分がゲイであることをうまく自分自身がどう表現していいのかわからなかった隣の男の話
ひさびさに★五個
数年おいて見ると・・・
(2006-10-13)
公開当時、すごく話題になっていたので見ましたが、
確かにいい映画だなとは思ったものの表面的にしか見れなくて
すぐに記憶から消えました。5年たってふとまた見たくなったので
見ると、当時は深く考えず見逃していた事が解って深く味わえました。
大事な事を考えさせられもう一度見てよかったなあと。また数年して
見ると違う事が発見できるかな。
本当に…look closer
(2005-02-14)
~何度観ても感動を呼び起こしてくれる数少ない作品。
これはいくつかの色が暗示的に効果的に使われているのが一つの特徴。
バラの色をはじめとして、すごく眼にやきつけられる深紅。これは劇中にいたるところにちりばめられながら、ラストにまさに再現され…。それに対比させるように使われる、娘息子の黒い服、そして特に何の変哲もない白い袋が宙を舞い続~~けるシーンは、息をのむほど美しすぎる。サスペンスでもないのに、この色の暗示が観るものにちょっとした不安を与えているように思われる。
そして、また音楽もしかり。今やいろんなテレビ番組で耳にするトーマス・ニューマンの「Any Other~~ Name」、そしてエンディングの「Because」。
特に「Because」抜きではこの映画は語れない。まるでラストのケビン・スペイシーの語りにそのまま歌詞がつながっているかのような流れは感動ものといえよう。
一度、テレビで放送されていたのを観た際は、多分放送時間の関係で、この「Because」が完全にカットされていたが、なんだか中途半端な後味の悪さを感じてしまっ~~たくらいである。
この映画をコメディーとくくる人が居るが、そうではないだろう。でも、完全シリアスとも違う…。
“人間再生のドラマ”として観るものに深い感動を与える名作であることは確かだが、ジャンルとしてひとくくりに出来ない、としかいいようがない。
この映画の公開当時、劇場で初めて観た時、ラストの衝撃に立てなかった覚えがある。
ちょ~~っと心が弱っている時だったからだろうか…。でも自分が生き返ったように思えたのも事実である。
ちょっとほめ過ぎ?(笑)。~
スマートな演出に毒てんこもり映画
(2004-11-05)
死者の語りから始まるこの映画。よどみ無く流れるようなスマートな演出(それでいて毒てんこもり)。そして、主人公が更生の兆しを見せた矢先に・・・というストーリー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ということで私はこの映画の中に、ビリー・ワイルダーの名作『サンセット大通り』の匂いを強く感じました。
自分の「分相応」を見つけるのは難しい。誰にでも自意識過剰な部分や、強がったり、演じている部分があって、またそういう部分が弱いと向上心も無くなってくるような気がする。
まあ、少なくともこの映画を観て「自分は過剰すぎないか?どうか?」というのは分かりそうな気がしますが・・・・。
でも、アメリカでは案外、ろうそくを使ったディナーや1万ドルのソファは敷居が低いのかな。