「あんたは孤独なヘビなんだよ・・・・・・」
(2008-06-29)
豪華な女優陣がずらりと揃うオムニバス。
とても繊細に作られた5つのエピソードがかすかに重なり合いながら
少しずつ観るものの心を揺さぶってきて、最後に深く静かな余韻を残す佳作。
各エピソードのタイトルや画面に現れるその書体デザインも洗練されている。
盲目の美しい妹役を演じるC・ディアスが、静かな長台詞に挑戦しており、
従来の彼女のイメージを一変させる。
吹替えはC・フロックハートをちゃんと若村麻由美が担当。
日本でもこんな洗練されたオムニバス映画を作れないものだろうか。
明日の希望を描いた切ないドラマ
(2007-08-02)
「女の人生を推測するなんて愚かしいわ。出口のない人生に疲れたのよ かかってはこない電話、守られる事ない約束、同じ石につまずく日々…彼女の心の奥など誰にもわからない。無理なのよ、誰とも分かち合えない」
ラストのこのセリフが表す様に、画面の中の女性たちは皆一人で戦っている。ただうなだれているのではなく自分の足で立ち上がれる強さと聡明さを持っている。何気ない日常生活では気付かない孤独を抱えて躍進し続ける全ての女性たちは、このフィルムを観てラストのキャメロン・ディアスの流す涙と切なさに心打たれると思います。キャリスタ・フロックハートのブロンドなびく顔半分のパンフレットの表紙がとても綺麗でした。
とっても豪華な女優陣
(2006-05-13)
滅多に出会えないようなとてもしっくりとくる映画でした。
それは見終わってから感じたのではなく、見ている最中からずっとすごい吸引力で引き付けられていました。
物語は5つのオムニバス形式により構成されていて、それぞれの物語の登場人物たちが微妙にリンクし合うというデリケートな作りになっています。
どのお話も視座の中心には女性がすえられていて、女性の内面が語られているのですが、女性を描くことによって映ってはいない男性の側面があぶりだされていくという重層的な物語構成になっていると思います。
監督はもともと撮影にずっと携わった仕事をしていた人らしく、美術にはそうとうの工夫と努力が見られます。
風景がたんに風景としての役割以上の力を持って見るものに迫ってきます。
脚本も監督自ら筆を取っています。
力作です。
それにしてもこの映画におけるホリー・ハンターはとても魅力的です。
人は一人で生きていけるのか?
(2006-01-28)
答えはYESだそうですよ、ある条件がそろえばのお話ですが、だって自分は、
ある日突然生まれたのではなく、父と母の二人がいなければ生まれないし、
その父も母も、父と母がという連鎖の中にいるのだし、一人で生きていると、
思っている人同士がどこかで接していることの不可解さがちょっと素敵だと、
感じる作品ですよ。
心にしみわたる・・・
(2005-10-02)
女性誌の映画レビューの文句のようですが、心にじわ~っとしみわたる、
美容液のような映画です。監督が男性だとは思えないほど、
女性の心理をたくみに描写していて、全てのエピソードに共感できます。
自分が孤独だったり満たされなかったりすると、幸せそうな人を見て
あせりを感じたりしませんか?逆に自分と同じような孤独や寂しさを
感じている人がいると知れば、どこかほっとしたり。この映画を見ればそんなふうにほっとした気持ちになれることを請合います。