姉の幻影を追い求めて旅する妹
(2008-12-13)
大きな存在だった姉の死の真相を知るためヨーロッパを旅する一人の女性の心の成長を描いた作品。1976年。高校を卒業したフィービーは、恋人とヨーロッパへ旅立ったまま帰らぬ人となった姉フェイスの死を今も引きずっていた。フィービーは姉の死の真相を知るため、母親の反対を押し切って、姉の足跡をたどる旅に出るのだった……。
姉フェイスが役がキャメロンとキュートで引き込まれます。
妹のフィービー役を演じる役者も美人です。
ですが、他のキャメロンの作品とは違い、激しさがあまりなくゆったりとしていると思います。
姉妹が対照的に描かれており、自由奔放な姉、妹は無気力・無関心に映っておりそんな妹は姉の幻影を追いかけているようである。
また、フェイスの彼氏として出ていたウルフと呼ばれる男もフェイスの自殺を止められなかったとして苦悩している姿がなんとも儚い。情熱的で革新的で何かやらかしたいといつもエネルギーいっぱいだったフェイスが殺人を犯したのをとめられなかった苦悩がとても見ていてツライ。
キャメロン好きには一度見ておいてほしい作品です。
追い求める
(2008-09-19)
私の父は自殺しました。死ぬ瞬間を見ていません。真実を知ることで、気持が和らぐこともあると思いますが、実際は衝撃を受けると思います。追い求めることが全てではないと、私は思うんです。
ロードムービーは素敵でした。ヨーロッパはとてもきれいで、それゆえ、残酷な風景にも映りました。
キャメロンのイメージが変わる映画でした。姉妹の美しさが印象深い作品で、家族が背景にある優しさと残酷さが交わる映画でした。
邦題はいただけない。
(2008-04-05)
邦題を見て、さわやかな映画なんだろうなと勝手に思い込み、
見終わってドスンと重い気持ちになりました。
キャメロン・ディアス、こんな映画にも出演していたんですね。
かわいいけど、回想シーンにでてくるキャメロンは流石に無理があった。
この映画は誰に感情移入して見るかによって大きく印象が違うと思います。
・過激派の運動に参加していく姉
・その姉を失い、心を閉ざしている妹
・その妹と一緒に旅をすることになる姉の彼
10代や20代くらいでこの映画を見たなら姉に共感したと思う。
20代から30代くらいなら妹に感情移入してたかな?
現在40代の自分はやっぱり、姉の彼に感情移入してしまいます。
最近放送が終わったドラマ「あしたの、喜多善男」のラストシーンは
この映画のラストシーンを連想させます。
景色がそっくりでビックリしました。
姉が辿った旅路の果ては、、、。
(2007-11-17)
「インビィジブル・サーカス(原作・映画の原題)」、映画の始まりで姉(C.ディアス)が妹に囁く謎のような言葉からこの映画は始まる。
姉が飛び込んでいったヒッピー社会、妹は姉の辿った旅行ルートをトレースし旅先での失踪の謎を追う。
当時ヒッピーたちに好まれ、サイケデリック・サウンドとして彼らの文化を支えていたインドの民族楽器による演奏が流れる。
姉の部屋のドアに、ゴダールの「勝手にしやがれ」のポスターが張ってあったりするのもうれしい。
時代を描くために安易にエバーグリーンには頼らないという姿勢は好いが、その分当時の状況を再現しようとする意図が弱いため、妹がドラッグ中毒者のように姉の幻影を見るシーンは唐突で中途半端、姉の恋人だった若き日のウルフの姿、テロ組織の描写なども現実感に乏しい。
C.エクルストンは現在のウルフ役を好演しているが、その分若き日のロング・ヘアのヒッピー・スタイルには違和感がある。
ディアスとてテロ組織に飛び込んでいくキャラクターではないし、その必然も感じられない。このように各登場人物の人物像が描ききれていないため、ストーリーの成立にやや危うさを感じてしまう。
その分透明感のあるファンタジックな仕上がりになっており、原作世界を再現しようとする意図は理解できたが、共感するまでには至らなかった。
ウルフが妹の旅に単に同行したのではなく、二人の旅には実はそれぞれ違う目的があった、というオチはよかったが。
[蛇足] 妹フィービー役を演じたジョーダナ・ブリュースターの目の輝きは、とても印象的だった。次作に注目したい。
一つの時代の香り
(2007-03-04)
60年代70年代の香りが鮮烈に感じられる作品。
ジェニファー イーガンの原作の鮮烈さも新鮮に伝わる。
後から冷静に振り返ると、馬鹿げた事でも。
のめり込む若さの悲劇。
繰り返したく無い歴史も多々在り。
歴史の教訓を活かしましょう。