大切なことを大切にするのが難しいときこそ。
(2007-12-30)
今、このこんがらがった世界で、この映画の価値が変わらずにあるのかどうかは、正直わかりません。
これは、9.11も、それに続くアフガン侵攻もなく、エルニーニョ現象はあったにせよカトリーヌのように温暖化の致命的な影響が先進国を襲ったわけでもない、そんな時代の映画です。
日本においても、大人による、そして子供による、にわかに信じられないようなゾッとする事件が、今のように特別な驚きもなくニュースになるような、そんなふうになる前の映画です。
それは実は10年と少ししか前のことじゃないんですけども。
それでも価値があると、思いたいのです。
中流家庭に住む、ただ生活するという点においては、平凡にうまく行っている、中年婦人の悩み。
いつの間にやらブクブク太っちゃって、それでも夫の気を引くべきなんじゃないかって、目を覆うばかりの滑稽な努力をしてしまうような、はっきり言って見れたもんじゃないようなオバサンが、老い先短く大して望みもなさそうな老婦人の思い出話によって、自分を再発見する物語。
それに、境遇としては重なるところのほとんどない自分が、こんなにも共感を覚えたのは何故か。
人間として生きていく上で大切にしたい心。
それは日々の暮らしの中のほんのささいなことの中に現れることもあるのだけれど、それをつかまえるのは難しい。
10年に一度しか現れなかったと思えば、立て続けに目の前を行き過ぎることもある。
この映画は、そのつかまえ方を示してくれるような、そういう映画だと思います。
だとしたら、冒頭の言葉は嘘で、この映画の効き目は今この瞬間にもおそらく有効です。
大切なものをつかまえにくくなっている今こそ、有効です。
再販をひたすら待ち望む。
(2007-11-06)
地元の映画館で、特別に1日ロードショーをしてくれた作品。
ジェシカ・タンディなら、ハズレはないだろうな・・・と思いながら観に行き、そして、そのハズレのなさに、見事に泣かされた。
簡単に言えば、世代の違う、女性同士の友情を描いた作品。
でも、奥は深いです。
主人公の主婦エヴリンは、夫とは、ろくに会話もない寂しい毎日の暮らしの中で、満たされない何かを感じ、
それを埋めるため、カルチャー教室に通ったりしている。
そんな折、夫の母親を見舞うために行った老人ホームで、ジェシカ・タンディ演じる老婦人と出会います。
そして、彼女の昔話を聞くうちに、満たされずにいた心が満たされていくのを感じ、ラストでは、見事に変貌してくれてます。
老婦人の語る1940年代の主人公イジーの話と、1980年代の主人公エヴリンの話。
二つの話が、見事に融合された作品です。
思い出として語られる話では、最初から主人公イジーの大切な兄が死んでしまいます。
そのためイジーは、心に深い傷を負ってしまい、それをエヴリンは、涙しながら聞いているのだけど、
それを観ている方も泣かずにはいられなかった。
後に、亡くなった兄と恋仲だった女性と再会し、友情を築いてく話も延々と語られるのですが、
その友情や、イジーの強い生き方、また、女性蔑視や人種問題等、人が抱える様々な問題が描かれていて、
エヴリンは、その思い出話から、次第に、自分の在り方を見つけることになるのです。
エヴリン役のキャシーベイツがとにかく面白い。
最初は、おとなしい・・・というか、大人しい女性を演じているのだけど、中盤あたりから、段々雰囲気がかわってくる。
駐車場横取りされて、相手の車をぼこぼこにしたり、全身にラップを巻いて、夫を迎えたりとか。
どこかで、「ミザリー」を思い出させる発言もあって、笑わせてくれました。
とにかく、感動せずにはいられない、この作品オススメします。
まあまあでした。
(2007-10-19)
最初のうちは少しだらだらとした感じで物語が進んでいきます。
最後まで見ると、まあまあでした。
再販希望!
(2007-04-23)
世代の違う女性の友情の話。ジェシカ・ダンディー、キャシー・ベイツが素敵です。
是非再販してほしい!(70代の母にも見せたいので吹き替えも入れて)
男性がみるとつらいかもしれませんが、当時の女性が暴力でどれだけ犠牲になっているか‥
キャシーベイツは黙秘や母の贈り物という映画でも伝えています。
不思議な味
(2007-02-08)
フライド・グリーン・トマト?
どんな料理だ?と思いましたが、実際に作ってみたことはありません。
キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、二人とも好きな女優さんなので点数が高いかな。ジェシカ・タンディが語って聞かせる昔話と、「今」の話がパラレルに進んでいきます。
本当に普通に平凡に生きている「おばさん」が「おばあさん」の昔話によって、やさしさとか、人を思う気持ちを思い出していく。みんなそれぞれに「傷」があって、それを抱えながら底抜けに明るく振舞える人もいるし、その傷にこだわってしまう人もいるし。
誰が食べてもすごく美味しい味付けという映画ではないですが、かみ締めるとかすかに酸っぱさが伝わる映画ですか。
良いタイトルだと思います。