手堅い娯楽作品
(2001-06-18)
『許されざる者』でオスカーを得たイーストウッドが、監督も製作にも関与せず、リラックスして臨んだ作品。監督と共演者は、彼の指名によるものであり、西ドイツからハリウッドに渡ったものの伸び悩んでいたペーターゼン監督は、以後『アウトブレイク』『パーフェクト・ストーム』などのヒットメイカーに成長し、ジョン・マルコヴィッチも、地味な演技派から、大作で悪役を演じるなど、キャリア的にひとつの転換となった。 ペーターゼンは、暗殺者と警察官の対決という『ジャッカルの日』以来のパターンとしては、ベスト級の脚本を手堅くまとめあげている。また、マルコヴィッチの粘着質な演技は、イーストウッドの硬質な存在感と鮮やかな対象をなしている。
本作は、『クリフハンガー』と共に、CG技術が演出面において本格的に用いられた、最初期の作品でもある。アクション場面で命綱を消去したり、過去の映像に別の映像を合成するなど、画期的な手法は当時注目を集めた。