サヴァン症候群
(2005-02-28)
最近、「四日間の奇蹟」という本を読んでいます。映画化されることが決まったそうですが・・・。
その書籍の中で、”サヴァン症候群”とされる少女が登場するのですが、そのサヴァン症候群について調べている途中に、当映画を発見するに至ったわけです。サヴァン症候群と名の付く病気もあまり解明されてないようです。症状に、あらゆる種類の才能があり、一つには括れないのだそうです。
この映画は、実際にあった事と、ストーリを織り交ぜてるのだと思いますが、ダスティンの演じるような人物は現実に存在するのです。人は、きっと、頭では障害者を完全に理解することは不可能なのではないでしょうか?きれいごとを言えばそれまでです。心では理解できると思いますし、多くの人がそうお思いでしょう。
私は、何度も障害者の立場になって物を考えてみたい、と思ったことがあります。彼らの社会への認識の仕方を絶対に理解出来ないが故に思ったのですが・・・・それはいけないことなのでしょうか?それを体感できれば、理解への道が開けると思うのです。
しかし、常人である私は、障害者として生きたい、とは決して思わないのです。自分の常人としての経験(というより、生きてきた道)があるために思うことであり、脳に障害を持つ方々には、逆の立場としてそれを考えることも出来ないのかもしれません。
この映画を見て、軽々しく、立場を変えて社会を対象に物事を見てみたい、などと思うにはやめようと思いました。不可能なことと、そう思うこと事態が、とても失礼にあたると思うのです。
だから最後は、どうしても超えられない何かが、心の通じた二人に、あのような形で別れがきてしまったのではないでしょうか?
鏡
(2003-06-24)
よい作品は、すべての登場人物のどこかしら一部が、自分と重なって見えるもの。
かなしさ、せつなさ、いらだち、いきどおり、であい。自分の帰るべき場所、いるべき場所。
懐かしい場所が、誰にでもあるように、懐かしい感情が誰にでもある。
トムクルーズの演技のつたなさが、かえって大人への階段を上りきっていない若者を感じさせる。
ダスティン・ホフマンの名演!
(2002-09-17)
ダスティ・ホフマンはいろんな役にチャレンジして、我々にいつも驚きをもたらす。この映画では、自閉症の人を演じている。自閉症であるため社会適応力は低いが、彼は凄い記憶力を備えていた。実際に、こういう例はあるようで、社会適応力がないから、頭が悪いことにはならないという事だと思う。ホフマンの徹底したリアルな演技は、ついつい引き込まれるし、相棒のトム・クルーズも見事。自閉症という病気を理解する意味でも貴重な作品といえる。
似てない兄弟
(2002-08-11)
ベルリン映画祭グランプリを皮切りに、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー各賞を受賞した有名な映画です。
自閉症の兄のレイモンド、ホフマンの胸にグッとくる演技で、物語と思いつつ画面に釘付けになってします。ダスティン・ホフマンに登場人物がのり移ったと思うほど、真に迫っているのです。自閉症という病気そのものの理解も深まります。目の動き・体の動かし方・テンポ・・・トム・クルーズの弟の心理状態や接し方も変化していくというストーリーで、それはまさに観ている観客側の心理状態にほぼ近いのです。弟のチャーリーは、こちら側の人物(観客)の気持ちを描写させているから同化しやすいのです。ほどほどに、欲もあり、しかし、兄弟愛もある。
そして、難しい役どころにも負けず、「天才的な自閉症者」役のホフマンの存在感は、2枚目トム・クルーズのつぶらな瞳を、子どもの頃の切なげな兄を慕う弟の気持ちに対じさせていきます。
この手の人物を描かせたら右に出るものはいないというほど、ダスティン・ホフマンは名俳優です。
後半、ああ、この兄弟は似てないからこそ、いきてくるんだなぁ。と演出の意味がわかってきました。同じタイミングでそうだったのか!と。
名作です。
(2001-11-04)
本当の愛ってなんだろう。そんなことを考えさせらる作品です。お金や仕事といったエゴイズム的なものより、ただ傍にいてくれることを躊躇なく望む気持ち。あなたには「レインマン」がいますか?