真実を探求する心
(2007-11-11)
僕の最も好きな映画のうちの一つ。美しい映像だけに留まらず、(個人&社会)心理的に、霊的に、これほど豊かな映画はなかなかないと思う。
程度の違いはあるだろうけれども、人間ならば誰しも、「自分は誰なのか?」「自分は何のために生きているのか?」「我々はどこから来たのか?」などの問いを抱えて生きている。つまり、誰もが真実を知りたいという気持ちを潜在的には持っているのである。映画の中でも描写されているように、周りの多くの人々や社会は、個人が真実を探求することを推奨しないどころか妨げようとする。しかし、ジョディー・フォスター演ずるエリーが体現しているようにそれを乗り越えて、それぞれの真実を一人ひとりが自分自身の手で見つけ出してゆかねばならない。
エリーのように、自分の利益や出世のためではなく、ただ純粋に真実を知りたいと生きる者の人生は自然と輝きを放つ。その輝きは、真実や未知の領域を怖がる人々の心には怒りや恐怖の感情を呼び起こし、真実を知りたがっている人々には勇気と感動を与える。真実を知るというゴールが大事なのではなく、エリーのように真実を探求し続ける気持ちそのものが大事であり、その気持ちこそが人生を豊かにするのだろう。また、絶望的な局面に遭遇しても、エリーのような真の探求者には必ず助けが現れるということをこの映画は示している。
深く生きることを望むすべての人に、この映画をお勧めします。
ハードSF映画の秀作
(2005-01-31)
いわゆる「ハードSF」というジャンルがありますが、
本作品は、その映画の中では、屈指の秀作です。
何回観ても飽きません。人類という存在と科学技術の
進歩に夢と期待を託した、良質の「ファクション」です。
見せ場はたくさんありますが、クライマックスは、
ジョディ・フォスターが北海道の果てに設定されたリング
で・・・・ではないでしょうか。あのシーンは圧巻です。
お子様向け作家であったロバート・ゼメキスが、本格的に
真正面から取り組んだ、「人類」という存在、愛という宗教的
な世界の融合を力強く描いています。
やはり原作がカール・セーガンということもあるんでしょう。
近年、ここまで科学的根拠と魅せるストーリーのSF映画は
少ないです。
『コスモス』のドラマ版
(2003-06-03)
1980年に科学ドキュメンタリー『コスモス』を制作中に、
平行して執筆していたというだけに、両者は姉妹作といっていいほど。
映画とはいえ、セーガン博士が実際に体験した出来事
(予算獲得のためのやり取りetc.)も織り込まれているので、
まるで現実に起きたような錯覚さえ覚えてしまうほどです。
特に『コスモス』をご覧になった方なら、
「あっ、この台詞はあのシーンで使っていたセリフだ!」という場面が多く出てきます。
演出の面では、映画監督冥利に尽きる(LDのゼメキス監督の解説より)という、
ジョディ・フォスターの迫真の演技によるカメラの長回し。
そしてオスカーを取ってもおかしくないほどの演技。見ているこちらが引き込まれてしまいます。
役者にとって、セリフをしゃべっているときに瞬きするのは御法度!
そこに注目しながら見ると、以下に彼女が名女優であるかがわかろうものです。
原作と映画作品では多少の違いはある物の、
共にリアルであることには代わりはありません。
原作、初日のロードショー、LD、CD、リバイヴァルと見てきましたが、
とうとう特典映像の違うDVDも購入しました。
いくつあっても足りないぐらいです。
最後にクレジットされる“for Carl”には涙が止まりませんでした。
『コスモス』もお薦めです。
地球外生命体との接触(コンタクト)をリアルに描いた傑作
(2003-01-06)
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