映画としてはいまいち、
(2008-02-04)
フォレスト・ウィテカーのことは知らなかったので、だれかほんとうのサックス奏者が出ているのかとおもった。うまいですね。音楽はこころにしみたが、これがチャーリー・パーカーの全部ですよ、という気はしない。ディジー・ガレスピーもらしくない。トランペットはいただけなかった。
個人的には、バードの私生活に関心はなく、映画としてよかったかどうかの方に、より価値をおきたい。その点で淡々とした語り口にもの足りなさをおぼえる。節目になる出来事があったはずだから、作り方次第で、起伏のあるドラマになっていただろう、とおもう。
納得する場面があった。ロックが人気を得て、バードが死んでいく。時代の変化を映して、そうなんだよな、と共感した。
ジャズの原点をイーストウッドはどう見たか。
(2005-02-23)
ジャズが今のように市民権を得ていない時代。20世紀初め、黒人たちによってつくられ展開し始めた頃に34歳で身体がぼろぼろになって死んだバードという天才がいた。
クリント・イーストウッドが監督して映画化。酒飲みで肝硬変、胃潰瘍、アル中、麻薬をしているこの男の生き方はしょせん、音楽ビジネスの戦いには不向きだった。
躁鬱病というべきこの優しい男は、黒人ばかり出てくる画面の中でとびっきり悲しそうであった。
イーストウッドがバードに関心を持ったのは市民権を確実にえた現在のジャズに不満があったからか。
あるいは埋もれた自暴自棄的な天才児の再評価により今のジャズをみきわめようとしたのか。
April in Parisのシーンは良いですが。。。
(2005-02-07)
チャーリーパーカーは好きなれど、この映画はどうしても好きになれません。どうしても嘘くさい。ジャズ好きなクリントイーストウッドがでっち上げた話という感じがする。上手く表現できませんが、彼の奇行にまつわる伝説の数々を真に受けてそのまま寄せ集め、映画っぽくしてみましたという程度。全部観てもあまりジャズを聴いて観たという感が残らないのが最大の欠点。やっぱり、バードはCDやレコードで聴いた方が良い。
ジャズの楽しみ方
(2004-03-01)
伝説のサックス奏者チャーリー・パーカー。ジャズマニアであるクリントイーストウッド監督のマニアックな映画。パーカーのサックスの音は実際の音を使用している。独特のつやのある響く音とアドリブで一発でパーカーと分かる。夜中のセッションでのアドリブに、まさに命を削る男。名演奏の裏には、自らの表現をすべてアドリブにこめるために、これほどの苦悩が隠されていたということ。エキセントリックな天才を演じるウィテカーの演技も素晴らしい。映画としては、全体的にダークな夜の世界を描いている。ジャズの楽しみ方のひとつは、ジャズマンのつむぎ出す強烈なアドリブの応酬によるワンアンドオンリーな場の緊張感ということを教えてくれる映画。
音楽がいい
(2002-11-30)
音楽がいい。昔の音源のバード(チャーリー・パーカーのあだ名)の部分だけを抜き出して、現代のミュージシャンとバードがセッションしている状態らしい。音楽監督はハービー・ハンコックだから、古さをぜんぜん感じない。内容的には、ある天才の短く太い一生を映し出す、よくあるストーリーではあるんだが、なかなか凄みのある人生だなあと思ったものです。