恐怖と戦う者達
(2007-08-26)
この映画の凄いところは、ホラー映画というもので『恐怖』を描くのではなく、『恐怖に立ち向かう勇気』を描いて見せた事だと思います。この発想の転換の素晴らしさは本編を見ていただければ一目瞭然でしょう。
登場人物たちは、ただ恐怖に震えて泣き叫んで逃げ出して殺されていくような人達ではないのです。恐怖を前にして打ちのめされ、憔悴しながらも、決して逃げようとはせず恐怖に立ち向かおうとする人達の物語です。傷つき、疑いながらも、身を守るのではなく弱い者を守ろうとする人達の物語です。
恐怖側もまた、近づくもの皆片っ端から殺していくような『呪怨』型の悪霊ではなく、知性と悪意に満ちた存在として描かれています。強い者を攻撃するのではなく、弱い者、守るべきもの、過去の傷、そういったものを徹底的に攻撃して、戦う人達を打ちのめそうとする存在なのです。作中でも言っていますね。『目的は絶望させる事だ』と。
恐怖の表現も、直接攻撃はごく少なく、不意に挿入される不気味な顔や、痛みを感じさせる行動、不吉なイメージなどであり、『敵』が銃弾で退けるような存在ではなく、形のない悪意そのものなのだという事が表現されています。
おそらく、この作品のテーマには『信仰の危機』が入っているのでしょう。日本と違ってキリスト教の国なので、基本的に神の存在を真正面から否定する事はできないのです。しかし、それでも、ふと思うものなのでしょう。『世界はこんなにも痛みに満ちている。神は本当に』おられるのか、と。そうした疑問をゆえに、この作品では判りやすく悪魔を登場させて銃撃戦を行ったりしないのです。
脳の病気だろう。いや、精神疾患かも。悪魔祓いなんて正気じゃない。そう、疑いに疑って、最後に、『本当に悪魔かどうかはわからない。だけど、試してみる価値はある』と、ついに戦いに向かうのです。
この『あくまでも理性的で懐疑的であろうとする姿勢』ゆえに、最後にその戦いへと向かう人達のもう格好いい事と言ったら。
悪意に対して決して屈せず。そういう真に勇敢な人達の物語です。
一応実話に基づいているらしい
(2005-08-09)
1974年に公開された映画のディレクターズカット版。30年も前の映画だがその怖さは色褪せない。純粋な魂の象徴である少女を支配し、人間に絶対的な無力感を与えようとする悪魔とそれに対峙する二人の神父。悪魔に取り付かれた少女に起こる奇怪な現象、そして悪魔と神父の戦いの描写の怖さは一級品である。
ホラー映画に登場する悪には殺人鬼、妖怪やモンスターの類など様々なパターンがある。その中で、究極の悪といえばやはり悪魔ではないか。そしてそれゆえ、悪魔映画のさきがけともいえるこの映画は我々に戦慄にも似た恐怖を感じさせるのかもしれない。
精神的に本気で恐い
(2005-05-09)
レビューというより感想になってしまうが、私にとって
今まで見たことのあるホラーモノの中で間違い無く
ベスト1のタイトル。
これをはじめて見たのは22歳の頃だった。
友人達と自分の部屋で見ていたのだが、見終わった後、
異常な恐怖が頭の中を支配してしまい情けなくも彼等に
「今日は泊まってくれ。頼むから今晩は一人にしないでくれ」
と本気で頼んでしまったくらいだ。
本タイトルを購入したのは、それから10年近く経った後だが
未だにDVDのプリント面の悪魔に憑依されているリーガンの
顔が恐くて思わず目を背けてしまう。
とにかくマジで恐いんだよー!
でもスパイダーウォークを見ちゃうとタダの特撮モノに見え
ちゃって恐怖から開放されちゃいます。ええ、萎えます。
それはさておき、本作を見るたびに必ず思うこと。
それは音楽担当のマイク・オールドフィールドは天才だってこと。
デイック スミスがスゴイ!!!
(2004-10-11)
子供の頃に観て、怖すぎてトラウマになっていた作品を最近のホラーブームに喝を入れるべく見直してみました。。。や~ぱり~相当怖い!!!!確かにデイレクターズカット版はだれる感、あるとおもうけど。。なにがすごいって、リンダブレアにほどこしたメイクアップのデイックスミスがすごい!僕が観てき何千本の映画で間違いなくNO1に怖い顔をつくってる!。。ほんとに芯からくる怖い映画ナンバ-1です!!!
公開時4回も見ました。
(2004-03-09)
最初のオリジナルの公開時に映画館で4回も見ました。DVDになって、しかもカットされた所が再編集されて出たと言われた時は劇場では見ませんでした。
で、最初レンタルでこの再編集版を見た時に何か少し違和感を感じました。
監督自らが「挿入しない方が良かった・・」なんて言っていたなんて
今初めて知りました。
私が感じた事を書きます。「スパイダーウォーク」=あっと言う間に
過ぎてしまいます。瞬きをする内にと言っていいかも。
劇場なんかであくびをしたら見逃してしまうでしょう。
終盤の刑事と牧師との会話=物語を「現実」に引き戻そうとしたんでしょうか?私には「くどさ」しか感じず、余計なものにしか見えませんでした。
他にも見逃してしまうシーンはたくさんあります。
催眠術で悪魔が出てくる時に一瞬顔が変わるレーガン。
所構わず現れる「白塗りの悪魔の顔」
もう、トホホですね。でも2枚組になっているDVDは買ってしまいましたけど・・・(説得力なし・・^^;;)
オリジナルで私が感じたのは悪魔と人間との戦いと言っていて
そこには宗教の無力さや親子との葛藤。話題になった悪魔払いも
最後に悲しみが漂う別れ。それの余韻が残るのがオリジナルだったんですね。
その後現実に引き戻されても・・・・ね?